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苦手な“高めの球”に対応する練習とは? 強豪指導者も共感する「ゆっくりスイング」

Full-Count / 2024年8月14日 7時50分

高めの球に対応できるための打撃修正法とは(写真はイメージ)

■グラブの替わりにスリッパ?…「個人練習EXPO」で様々なスキルアップ法紹介

 日用雑貨も、基礎的な練習メニューも、工夫次第で技術向上に大きく役立つ。野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」は今月5日から9日まで、オンラインイベント「日本全国 話題の野球塾から学ぶ5days個人練習EXPO supported by フィールドフォース」を開催。全国各地からスキルアップに必要な練習法が紹介された。

 5夜連続で開催された「個人練習EXPO」の最終日となる9日は、イベントのコメンテーターを務めた藤田真悟さんがチーフトレーナーの「関メディベースボールスクール」(兵庫)、同じくコメンテーター・菊池タクトさん(野球スキルコーチ)が代表の「T-Academy」(福島)など6校が参加。大トリを飾るにふさわしい充実した内容となった。

 成長段階に合わせて多様なトレーニングやドリルを提供する「USIC(ウシック)ベースボールアカデミー」(石川)代表の小杉啓介さんが紹介してくれたのは、スリッパを使った守備ドリルだ。グラブの代わりに手にはめて、前から投げてもらったボールをスリッパの裏に当てて素早く握り替える感覚を養っていく。右利きであれば、左方向へのスローイングのほか、後ろ向きに回転しながら右方向へと投げるドリルも行う。

「グラブだと先に“握る”動作をしてしまうので、スリッパで“当てる”という動作に変換してから素早く握り替えを行います。後ろに回転も入れながら握り替えて投げることで、ボールに力を伝えるという感覚も養っています」

 菊池さんも実際にドリルを体験しながら効果を説明。「グラブでつかんじゃうと、出すのに時間がかかって、その間にステップをしていると、ボールを握れないまま投げてしまうことがあります。グラブでつかまないで捕球する練習として有効的です」と太鼓判を押した。


兵庫「TYベースボール」の指導の様子【写真:森達也氏提供】

■「修正が必要な場合は、ゆっくりやらないと結局は癖が出る」

 社会人野球まで経験した森達也さんが代表を務める「TYベースボール」(兵庫)は、“3スイング”で行うバットの軌道修正ドリルを紹介。まず1スイング目は高めのボールをイメージして、超スローモーションでバットを振る。2スイング目は少し強めに、そして3スイング目で、そのバット軌道に合わせて全力で振る。ポップフライやボテボテのゴロが多い選手にお勧めだという。

「小・中学生は高めのボールに対してバットが波打ったり、(軌道が)上の方に抜けてしまったり、逆に下方向に振ってしまったり、ということが多いです。このドリルを3回1セットで10セットぐらいやってもらうことで、高めの球に対しても、しっかりとしたレベルスイングの軌道を身に付けることができます」

 藤田さんはうなずきながら動画を視聴。「僕は“ゆっくり”というのがすごく大切だと思っています。みんな強く振りたいんですけど、そこに修正が必要な場合は、ゆっくりやらないと結局は癖が出ます。まずはゆっくりと軌道に合わせて、その後に全力で振るといいスイングができるというのは、すごく共感できます」

 その他にも、阪急、オリックス、阪神で通算176勝を挙げたレジェンド左腕が運営する「星野伸之 野球アカデミー」(大阪)、球速アップに特化した「PPA野球塾」(大阪)が紹介された。好評のうちに幕を閉じた「少年野球個人練習EXPO」で見つけた自分に合うドリルで、実りの秋を迎えたい。(内田勝治 / Katsuharu Uchida)

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