前日に新振り付け→ぶっつけ本番 大阪桐蔭、“アルプス席”も大忙し…怒涛の練習日程
Full-Count / 2024年8月14日 15時39分
■大阪桐蔭の吹奏楽部と女子チアリーダー部は2回戦で新たに4曲を披露した
灼熱の甲子園を、華やかな応援が彩った。第106回全国高校野球選手権大会は14日に甲子園球場で2回戦が行われ、第2試合で大阪桐蔭が小松大谷(石川)と対戦。0-3で敗れたものの、アルプススタンドでは“甲子園名物”となっている大阪桐蔭の吹奏楽部と女子チアリーダー部が大応援を披露し、戦いを盛り上げた。
全日本吹奏楽コンクールで金賞に輝くなど、全国屈指の名門として知られる大阪桐蔭の吹奏楽部。甲子園に登場すると、SNSで流行している曲などをいち早く取り入れ、注目を集める。今大会は8日の1回戦までに約10曲を新たに追加。さらに、この日の2回戦までに新たに「ルパン三世のテーマ」や「夏祭り」など4曲を加えた。
吹奏楽部部長の直川響太さん(3年)は「初戦が終わった次の日に楽譜が来て、その次の日に練習しました」と超ハードスケジュールだったことを明かす。コンクールに向けた練習に励む合間で行う練習。新曲はたった2回合わせただけというから驚きだ。「みんな甲子園に向かう電車の中で譜面を見ながら練習しています」と壮絶な裏側を明かした。
大変なのは吹奏楽部だけではない。女子チアリーダー部部長の米倉るんさん(2年)は「一昨日くらいに音を聞いて、昨日急いで練習しました」と苦笑いで振り返る。吹奏楽部が録音した音源が、チアリーダー部にやってくるのは試合の2日前。振り付けも部員自身で考え、試合前日に全員で練習という怒涛の展開だ。こちらもほぼ、ぶっつけ本番。それでも「大変ですけどとても楽しいです」と笑顔を見せる。
「甲子園で応援できて嬉しいです」と口をそろえる両部長。試合には0-3で敗れたが、部員たちの想像を超える努力があるからこそできる“離れ業”が選手たちの背中を押したことは間違いない。(木村竜也 / Tatsuya Kimura)
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