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目には涙、新庄監督の“サプライズ”に「感謝しか…」 同級生監督が思い出した高校時代

Full-Count / 2024年8月17日 17時0分

西日本短大付・西村慎太郎監督【写真:加治屋友輝】

■西村慎太郎監督「感謝では語り尽くせない気持ち」

 かけがえのない時間だった。第106回全国高校野球選手権大会は17日に大会第11日が行われ、第1試合で西日本短大付(福岡)が京都国際に0-4で敗れた。同校OBで現日本ハム監督の新庄剛志氏が応援に駆けつけた。新庄監督と高校時代の同級生である西村慎太郎監督は「感謝では語り尽くせない気持ちです」と、感謝の思いを口にした。

「強かったのひと言ですね」。目を赤くしながら西村監督は試合を振り返った。西日本短大付打線は7安打完封負け。「(相手投手は)噂以上に素晴らしいピッチャーだなと。勝負どころの精度が高すぎて……」と、京都国際の先発、中崎瑠生投手(3年)に脱帽した。

 この一戦にはOBの新庄監督も応援に駆けつけた。粋な計らいに西村監督は「新庄の力を借りてでも勝ちたい気持ちです」と試合前に話していたが、高校時代のチームメートに勝利を届けることはできなかった。新庄監督は午後2時から京セラドームで試合を控えていたため、当初の予定では2回見られるかどうかだったが、最終的には7回裏まで観戦した。

「どういうふうに恩返ししていいのか分からない。感謝では語り尽くせない気持ちです。彼が来ることで学校含め地域の方、色んな意味で後押しをしてもらった。感謝しかありません」と、西村監督は何度も感謝を口にした。

 高校時代は甲子園でプレーすることは叶わなかった。しかし、長い年月を経て、甲子園で同じ空間を共有することができた。「個人的な話は、こういう場ではしてはならないと思いますが……もし言わせてもらえるならば、50(歳)を過ぎてこんな最高な時間はないですね。彼と一緒に試合をできたらなという思いで、少し試合を見ていました」。天井に少し目をやりながら、高校時代を思い出すように気持ちを吐き出した。

 福岡からもたくさんの応援団が駆け付けた。「新庄だけではないですが、これだけの応援をいただいて、恩返しができるように精一杯頑張っていきます」。選手、同級生、多くの人への感謝の思いを強くした夏だった(木村竜也 / Tatsuya Kimura)

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