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小学生の甲子園は“異例決着”…新家スターズが連覇達成 突如豪雨でコールド幕切れ

Full-Count / 2024年8月22日 15時33分

5回2死三塁のピンチを抑え喜ぶ新家スターズ・今西海緒【写真:加治屋友輝】

■全日本学童マクドナルドT決勝…前年王者が大量点奪い史上3チーム目の連覇

 47都道府県を代表する51の学童野球チームが頂点を争う「高円宮賜杯 第44回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」は22日、明治神宮野球場で決勝戦が行われた。途中から豪雨に見舞われた試合は、新家スターズ(大阪)が北ナニワハヤテタイガース(兵庫)を11-0で破り、2年連続優勝を果たした。

 前年度優勝枠で出場の新家スターズは初回、先頭の山田拓澄(6年)が中越え二塁打を放つと、犠打と内野ゴロで先制。3回にも2安打で1点を追加し、4回には隙のない攻撃で相手のミスを突き、一挙9点を奪った。試合は6回途中に突如豪雨に見舞われ、30分中断の末に5回降雨コールドゲームとなり、新家スターズの連覇が決定。選手たちはベンチの中で、歓喜に湧き立った。

 一方、1988年以来、36年ぶりの頂点を目指した北ナニワハヤテタイガースだったが、初回の1死二、三塁の同点機を生かせず、持ち前の守備にも綻びが見え、猛攻を食い止めることができなかった。


2年連続優勝を果たした新家スターズナイン【写真:加治屋友輝】

 長曽根ストロングス(大阪、2002・2003年、2015・2016年)、多賀少年野球クラブ(滋賀、2018・2019年)に続く3チーム目の連覇を達成した新家スターズの千代松剛史監督は、「昨日(準決勝)、今日とウチらしい形で勝つことができた。去年のチームより強くないだろうと思われていた中で、選手たちは『自分たちも日本一になるんだ』と練習をしてきた。一生懸命試合をしているのを見て感動したし、また優勝できたことはうれしい」と喜びを語った。

 7月末の「高野山旗 全国学童軟式野球大会」も制しており、次は12月の「くら寿司トーナメントポップアスリートカップ」での“2年連続3冠”、さらに来年には史上初の3連覇を狙う。「中学に進んで野球を続ける上でも、頑張ればこういう素晴らしい景色を見られる、努力すればいいことがあると、子どもたちも感じてくれたと思う。優勝の喜びの中で、また成長していってほしい」と指揮官は目を細めていた。(First-Pitch編集部)

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