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不振の全米ドラ1に大谷翔平が“救いの手” 変えた思考法…紡がれるレジェンドの教え

Full-Count / 2024年11月4日 13時46分

ドジャース・大谷翔平(左)とオリオールズのジャクソン・ホリデイ【写真:ロイター、Getty Images】

■ホリデイは今季打率.189も…最終2試合で5打数4安打

 悩める逸材に救いの手を差し伸べたのは、偉才の打撃だった? オリオールズの超有望株、ジャクソン・ホリデイ内野手は今季、初のメジャーで打率.189、OPS.565と洗礼を浴びた。それでも、シーズン最終盤に飛躍のきっかけを掴んだという。ドジャース・大谷翔平投手を参考にフォームを修正したことが、奏功したと明かしている。

 通算316本塁打のマットを父に持つ20歳は、2022年ドラフト全体1位指名でプロ入り。前年までのマイナー4階級に出場し、打率.323、12本塁打、75打点、OPS.941、24盗塁の好成績を残し、今季開幕前に米メディアが発表した有望株ランキングでは1位を総なめにした。4月11日(日本時間12日)に待望のメジャーデビューを果たすも、最初の36打席でヒット2本、18三振と全く結果を残せず、マイナーへ降格した。

 7月末にメジャーへ復帰した20歳は、50試合で打率.218、5本塁打、OPS.650と確たる成績は残せなかったが、9月28日(同29日)の敵地ツインズ戦では自身初の1試合3安打。途中出場した翌29日(同30日)も1打数1安打1四球といい形でシーズンを終えた。地元紙「Baltimore Sun」によると、ホリデイはシーズン最終盤で“改造”を施していたという。

 同紙のオリオールズ番記者、ジェイコブ・カルビン・メイヤーによると、ホリデイはシーズン最終週にコディ・アッシュ打撃コーチとともに「ふざけて」大谷の打撃フォームを真似してみたという。すると、「いい体勢で打つことができた。これ(すり足打法)で、打撃練習中は良く打てていた。なので『OK、やってもいいね』という感じだった」と手応えを掴んだ。

 そしてシーズン最後の2試合で試すと、5打数4安打の活躍。ホリデイは「どのタイミングでも足を地面につけることができた。それで球のスピードについていけた」と振り返る。また、メイヤー氏は自身のX(旧ツイッター)を更新し、大谷とホリデイの打撃フォームを並べた動画も投稿。両者のスイングがまさに瓜二つとなっていることが伺える。

 振り返れば、大谷自身もメジャー移籍1年目のスプリングトレーニングで大苦戦していた。しかし、通算703本塁打のレジェンド、アルバート・プホルス氏の教えを受けて、右足を大きく上げるフォームからすり足スタイルに変更。その後、結果を残すことができた。“教え”が紡がれ、ホリデイは大谷のように羽ばたくことができるだろうか。(Full-Count編集部)

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