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巨人19歳がチームにもたらす好影響 専門家が絶賛する“特質”「予感を抱かせる」

Full-Count / 2024年8月29日 16時39分

巨人・浅野翔吾【写真:イワモトアキト】

■オリックス1軍コーチとしてイチロー氏のブレークに携わった新井昌宏氏

 巨人・浅野翔吾外野手が高卒2年目・19歳にして絶大な存在感を示している。28日に神宮球場で行われたヤクルト戦では、3回に左翼席へ先制3号2ランを放ち、勝利に貢献した。今季は開幕1軍を果たすも、ノーヒットのまま4月8日に2軍降格。それでもファームで実績を積み、8月12日に再昇格すると、同14日以降は11試合連続スタメン。特に最近4試合は「2番・右翼」に定着している。

 浅野の1軍での今季打撃成績は打率.294(51打数15安打)、3本塁打12打点。「ヒット数(15安打)の割に打点(12)を稼いでいる。いかに走者を置いたところで打てているかの表われと言えるでしょう」。こう指摘するのは、現役時代に通算2038安打を放ち、指導者としてもオリックス1軍打撃コーチ時代にイチロー氏のブレークに携わるなど名伯楽として鳴らした野球評論家・新井宏昌氏だ。

 確かに1軍再昇格後の浅野は、14日の阪神戦で今季初安打を満塁弾で飾ったのをはじめ、24日の中日戦でも初回に先制2号ソロ。28日も先制2ランと、ヒット数の割に印象的な一発が多い。得点圏打率も.318と高い。

 新井氏が「追い込まれてからコースいっぱいの球や、ストライクゾーンからボールゾーンへ落ちる変化球を投げられると、簡単に三振するケースも目立つ」と指摘する通り、技術的には課題も多い。この日の第1打席はヤクルト先発の右腕サイスニード投手の外角いっぱいのカットボールを振らされ三振。第4打席でも2番手の右腕・木澤尚文投手の外角低めのスライダーに空振り三振に倒れた。だが、3回の第2打席でカウント2-2から、甘めの真ん中低めに来たサイスニードのスプリットを見逃さず、先制2ランにした勝負強さには恐れ入る。

■11試合連続スタメンで7勝4敗「チーム全体にいい影響」

 新井氏は「甘い球を逃さず、しかも本塁打という最高の結果にするところは大したものです。チームの中心選手になっていきそうな予感を抱かせる内容です。高校時代からチームの大黒柱としてプレーしてきて、走者を置いた場面で自分が打たないと勝てない、自分が打って勝つという環境でやってきた経験が、こうした勝負強さにつながっているのではないでしょうか」と評する。

 チームも浅野が再昇格後にスタメン出場した11試合で、7勝4敗(勝率.636)。シーズン最終盤の優勝争いで活気をもたらしている。新井氏は「周囲もレギュラーもベンチにいる選手も、浅野選手の打席を興味を持って見ているはずです。競争心を湧かせ、チーム全体にいい影響を与えていると思います」とうなずく。

 浅野は本塁打率(1本塁打あたりに必要な打数、打数÷本塁打数)も17.00(51打数3本塁打)で、本数が少ないとはいえ、本塁打数リーグトップのヤクルト・村上宗隆内野手の17.43(401打数23本塁打)、巨人の主砲・岡本和真内野手の20.67(434打数21本塁打)以上の数字を挙げている。これからも優勝の行方を大きく左右する試合で“価値の高い一発”を放ち続けるか。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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