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初タイトルへばく進…ハム26歳が切り開いた新境地 精度増した宝刀…進撃支える70%

Full-Count / 2024年9月1日 14時39分

日本ハム・河野竜生【写真:小池義弘】

■セットアッパーで奮闘…ハム・河野竜生は球種を減らしてブレーク

 2019年ドラフト1位で日本ハムに入団した河野竜生投手はリリーフに専念した昨季、自己最多の50試合に登板して存在感を示した。5年目の今季は開幕から15試合連続無失点を記録するなど、セットアッパーとして活躍。リーグトップの30ホールドを挙げ、チームのブルペンに欠かせない存在となっている。(数字は8月25日終了時点)

 河野は社会人時代から多彩な変化球を武器とし、先発機会のあった3年目まではカットボール、スライダー、カーブなどを使い分けていた。しかし、ブルペンに回ってからは球種を絞っている。今季はカットボールとストレートの2球種で全体の87%程度を占め、ともに被打率2割前後の優秀な数字をマークしている。

 球種の数を減らしながらも安定した投球を続けている要因として、注目したいのが投球コースの変化だ。左投手のカットボールが曲がる方向である三塁側、右打者の内角と左打者の外角への投球割合は年々増加しており、今季は同じ左投手の平均と比べて11~14ポイントも上回っている。

 配球を変えながらも、カットボールのストライク率は昨季までと変わらず70%以上の高水準をキープ。今季はストレートも71.3%と、同球種のリーグ平均66.8%を上回っている。厳しいコースを狙えばボール球が増えるリスクもある。これらの数字から河野の投球精度の高さがうかがえる。

 昨年オフの契約更改交渉の際に「右打者もしっかり抑えられるように、変化球の引き出しを増やしたい」と語っていた。その言葉通り、今季は右打者に対して第3の球種であるチェンジアップの投球割合を増やしている。左打者より多い3本塁打を喫するなど苦戦も見られるが、昨季までと比べてゴロ打球や奪三振は増加している。左右を問わず抑えられれば、宮西尚生投手のような鉄壁のリリーバーへと成長できるだろう。

 ファン投票で選出され初出場を果たしたオールスターでは第1戦(エスコンフィールド)に登板し、3者連続空振り三振の快投。力を証明した。上位争いが続く後半戦も、26歳は持ち味を存分に発揮してくれるはずだ。(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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