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大谷翔平への死球で誹謗中傷 家族へ殺害予告…敵軍右腕の願い「直接なら言わないのに」

Full-Count / 2024年9月1日 17時20分

ザック・ギャレンから死球を受けて悶絶するドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

■Dバックスのギャレンは8月31日に大谷へ死球「間違いなく故意ではない」

 顔の見えないSNSは何を言っても良いのだろうか――。ドジャース・大谷翔平投手に死球を与えたダイヤモンドバックスのエース、ザック・ギャレン投手が8月31日(日本時間9月1日)、減らぬ誹謗中傷に自らの意見を明かした。「間違いなく故意ではなかった。彼らが分かってくれていることを願う」と振り返った。

 8月30日(同31日)のドジャース対ダイヤモンドバックス戦。先発したギャレンは大谷と過去6打席対戦し、無安打1四球4三振と抑えていた。しかし、初回先頭の第1打席で初球を二塁打とされると、迎えた第2打席では内角高めを狙った初球が右肘付近に当たった。

「内角に入りすぎてしまった。彼の投げるほうの腕だから、当たったのが肘の防具の部分だといいけど。彼は手強い打者だから、本当に的確な場所に投げようとしなきゃいけないんだ」

 大谷は苦悶の表情を浮かべ、球場は騒然。手術を受けた右肘ということもあり、SNSではファンから悲鳴が上がった。中にはギャレンに対し、日本語で心無い言葉を浴びせる投稿もあった。「日本語を読めないことが幸運ってとこかな」。少し悲しそうな表情で苦笑いした。

■レイズ左腕はSNS削除…家族が殺害予告を受けることも「彼らは当事者ではない」

 大谷への死球を巡っては8月25日(同26日)にレイズのリチャード・ラブレディ投手が死球を与え、その後自身のX(旧ツイッター)を削除。さらに妻、マディーさんが8月29日(同30日)に、家族や子どもへの殺害予告やSNSアカウントのハッキングなどの被害を受けていたことを明かしていた。

 ギャレンは、選手への誹謗中傷については「仕方ないことかもしれない」と熱狂的なファンへの理解も示したが、家族への被害の話となると目の色を変えた。

「家族に送られたことは本当に悲しいし、残念なこと。彼らは当事者ではない。憎しみに満ちたメッセージを送らなきゃと思ってしまうことが、とても残念なことだ。おそらく面と向かって直接なら言わないことなのにね」

 ギャレン自身は「僕は大丈夫。自分で対処できることだ」と“強心臓”ぶりを見せていたが、「やめることを願っているけど、すぐにそうなるとは期待していないよ」と再び悲しい顔を見せた。1日1日で立場が変わる厳しい戦いの中、決して当てたくて当てたわけではない。誹謗中傷は、大谷も求めていないはずだ。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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