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大谷翔平は「親友? 天敵かも」 エ軍ロッカーに流れていた映像…左腕が感謝するワケ

Full-Count / 2024年9月4日 19時17分

エンゼルス戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

■移籍後初のエンゼルスタジアムでの公式戦…かつての同僚たちが語る大谷の存在

【MLB】ドジャース 6ー2 エンゼルス(日本時間4日・アナハイム)

 ドジャースへ移籍してもエンゼルスナインにとって大谷翔平投手の存在は特別だった。3日(日本時間4日)、エンゼルスタジアムで行われたフリーウェイシリーズは、大谷にとって移籍後初となるアナハイムでの公式戦。試合前には同僚が再会を喜んだ。

 慣れ親しんだクラブハウスのテレビにはエンゼルス時代の大谷のプレーが映し出されていた。入って右側、中央にある柱の手前だった大谷のロッカーはミゲル・サノ内野手がDFAとなり、現在は31歳の内野手ジャック・ロペスが引き継いでいた。窮屈なクラブハウスで広報が「久しぶり。みんながいなくて寂しいよ」と冗談混じりに日本メディアに声をかけた。

 大谷は2018年から6年間で2度の満票MVP、史上初のダブル規定、本塁打王など、二刀流として数々の偉業を成し遂げてきた。この日、4万4731人が詰めかけたエンゼルスタジアムには赤い「17」のユニホームを着たファンの姿もあった。

 チームメートも再会を喜んだ。かつてロッカーが隣で仲も良かったパトリック・サンドバル投手は、日本メディアが「ベストフレンド(大谷)が来ているよ?」と問いかけると「ベストフレンド? ベスト・エネミー(天敵)かもね」とジョーク。自身は6月にドジャースタジアムで行われた同カードで大谷との対戦直後に左腕を痛め降板。重度の屈筋断裂と内側側副靱帯を損傷し、手術を受けて今季終了となっていた。

 天敵と言いつつも大谷の存在には感謝を示す。肘の手術後には、経過についてメールで相談をしたという。「とても役に立ったよ。私の近くにいてよかった」。移籍後も親身になってくれる先輩だった。

■ウォードは今でも大谷の結果を逐一チェック…1番の思い出は「スマイルかな」

 テイラー・ウォード外野手は移籍した今でも大谷のニュースを常にチェックしているという。「追わないことは難しい。彼の活躍をハイライトで見ているよ」と嬉しそうに話し、「クール」と連呼。「50-50を達成してくれると思うし、世界で最高の野球選手」と技術を絶賛したが、一番の思い出は「彼のスマイルかな」。自らも笑顔で明かした。

 ジョー・アデル外野手も「特別な選手」と敬意を示す。打者専念の今季はここまで46盗塁をマーク。「野球IQの高さの現れだよ。盗塁は運動能力だけではできない。彼ができないことはそんなにない。客を集めるのは当然だよね」と絶賛。「今年もまたかなり並外れているね」と笑った。

 エンゼルスは、ここまで57勝81敗でナ・リーグ西地区最下位に沈んでいる。ドジャースに敗れたことで9年連続で勝率5割以下が決定。厳しい戦いを強いられている。それでも大谷が抜けたチームではザック・ネト内野手やローガン・オハッピー捕手らが台頭。アデルも「若いチームだから今後もよくなることを目指している」と、大谷が残していったものは、若手に引き継がれていた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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