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大谷翔平の偉業も空砲に…ド軍を襲った“ドタバタ” 怪我人続出で苦渋の選択

Full-Count / 2024年9月7日 17時20分

45号を放ったドジャース・大谷翔平(左)【写真:Getty Images】

■2日のDバックス戦で10失点したロブレスキーをわずか4日で昇格させた

【MLB】ガーディアンズ 3ー1 ドジャース(日本時間7日・ロサンゼルス)

 偉業を達成した選手がいるとは思えない沈黙が、クラブハウスに漂っていた。ドジャースは6日(日本時間7日)、本拠地・ガーディアンズ戦に1-3で敗れた。大谷翔平投手が史上初の「45本塁打&45盗塁(45-45)」を達成したが、テオスカー・ヘルナンデス外野手が左足死球で途中交代。試合前にはギャビン・ストーン投手が負傷者リスト(IL)入りするなど、今後の戦いに向けて不安要素が表面化した1日となった。

 会見室に入ってきたデーブ・ロバーツ監督は厳しい表情だった。T・ヘルナンデスがILに入ることを示唆し、先発のランドン・ナック投手を評価。偉業を達成した大谷についての言及はなく、わずか2分45秒で終了した。監督会見が終わったタイミングでT・ヘルナンデスはサポーターで固めた左足を引きずりながら帰路へ。いつもの笑顔はなかった。

 開幕から唯一ローテーションを守ってきたストーンが試合前にIL入り。チーム最多11勝をマークしていた25歳は右肩の炎症を発症した。急遽取材に応じたアンドリュー・フリードマン編成本部長も「わからないことが多すぎる」とコメント。今季中の復帰に黄色信号が点った。

 ローテーションを見ると、4日(同5日)の敵地・エンゼルス戦では昨季11勝を挙げたボビー・ミラー投手が5回7失点と炎上した。8月以降タイラー・グラスノー、クレイトン・カーショー両投手ら先発陣に怪我が相次ぐ中、指揮官は「他に代わりがいない」と苦渋の決断でミラーの次戦登板を明言した。その中でのストーンの離脱は大きな誤算だっただろう。

 チームはこの日、ナックの他に1日(同2日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦で6回途中10失点で翌2日(同3日)にマイナー降格したジャスティン・ロブレスキー投手をわずか4日で再昇格させた。7日(同8日)の本拠地・ガーディアンズ戦の先発は未定。指揮官は「多分ブレイシアがオープナーになると思う」と曖昧な答えだった。

 チームは残り21試合で2位パドレスと4ゲーム差。プレーオフ進出はほぼ確実と言っていいだろうが、短期決戦となると戦い方は大きく変わる。昨季も地区優勝を飾ったものの、プレーオフではダイヤモンドバックスに3連敗し、地区シリーズで終戦。ワールドシリーズ制覇へ不安を拭うことはできない。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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