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広島に“新守備職人”、コンバートで圧倒数値 常連外野手は急落…データで予想するセGG賞

Full-Count / 2024年9月10日 11時15分

巨人・坂本勇人(左)と広島・矢野雅哉【写真:矢口亨、小林靖】

■広島・矢野は遊撃守備数値で12球団断トツ、阪神・近本は急落

 2024年のペナントレースもいよいよ佳境を迎えている。セ・リーグの優勝争いは大混戦で、1位・巨人と2位・広島の差は1ゲーム。4位・DeNAまで4.5差にひしめいている。チームの浮沈のカギを握る大きな要素の1つが守備。ここではデータを元にセ・リーグ内外野手のゴールデングラブ賞を展望する。

 セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータを参照する。用いるのは、守備で平均的な選手と比べた時にどれだけ失点を増減させたかを示す「UZR」。規定イニング到達者のみを対象にした。今季話題を呼んでいるのが、広島の遊撃・矢野雅哉内野手だ。

 遊撃のUZRは14.1。2位の巨人・門脇誠内野手は5.3で、大きく差を広げている。育英高から亜大を経て2020年ドラフト6位で広島に入団した25歳は、昨年までの3年間で計161試合に留まっていたが、今季は正遊撃手に。圧倒的な守備力で首位争いするチームを支えている。

 一塁はDeNAのタイラー・オースティン内野手が2.2でトップ。ただ1人プラス数値を得ている。二塁は巨人・吉川尚輝内野手が6.7で1位だ。昨年受賞の阪神・中野拓夢内野手は-10.0で5位、2022年まで10年連続受賞の広島・菊池涼介内野手は2.4で3位。巨人29歳が初めてゴールデングラブ賞に輝くか。

 三塁は巨人・坂本勇人内野手が10.0で断トツ。遊撃でゴールデングラブ賞を5度受賞している名手は、今季固定された三塁でも輝きを放っている。

 外野は混沌としている。1位の数値を叩き出しているのは中日・岡林勇希外野手で、中堅で4.0。続くのは巨人・丸佳浩外野手で右翼で0.4となっている。プラス数値はこの2人だけ。続くのは広島・秋山翔吾外野手で、中堅で-0.4となっている。昨年まで3年連続受賞の阪神・近本光司外野手は中堅で-4.6。昨年は9.2でセ外野陣でトップだったが、今年は数値を大きく落としている。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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