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投手3冠…大谷翔平とのMVP争いで「名前挙がるべき」 米記者が“激推し”するワケ

Full-Count / 2024年9月10日 18時3分

ドジャース・大谷翔平(左)とブレーブスのクリス・セール【写真:ロイター】

■セールは今季ブレーブスに加入、ここまで16勝を挙げ“投手3冠”

 ドジャースの大谷翔平投手は、「50本塁打&50盗塁(50-50)」を視界に捉え、移籍1年目にしてナ・リーグMVPの有力候補とされる。“ライバル”としてメッツのフランシスコ・リンドーア内野手やダイヤモンドバックスのケテル・マルテ内野手らの名前が挙がっているが、米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が「MVP談義で名前が挙がるべき」としたのがクリス・セール投手だ。

 MLBネットワークの番組「MLBナウ」で、元ロッキーズGMのダン・オダウド氏は「ブレーブスは彼の登板試合で20勝7敗。これだけでもインパクトの証明だ。チームが敗れた次の試合にセールが先発した12試合で、彼は7勝1敗、防御率1.32。ブレーブスはその12試合のうち10勝している。点が取れないブレーブスにとって、(連敗)ストッパーだ。怪我人が多いチームの中であれだけ圧倒していることを思えば、その出来をはるかに超える価値をチームにもたらしている」と働きぶりを絶賛した。

 司会者が「所属リーグのみならずMLB全体での投手3冠王は(2006年の)ヨハン・サンタナ、1985年のドワイト・グッデンまで遡ることになる。彼はそのレベルのピッチングをしている」と称すると、オダウト氏は「投げていない日にも影響を与えていると思う。本塁打を打たれない。その技術向上への姿勢、先発に向けての準備の仕方は、チームに影響を与えていると思う」と分析した。

 ヘイマン記者は「セールは今、投手の3冠王部門でメジャートップだ。タリク・スクーバルは素晴らしいシーズンを送っているが、スクーバルより先を行っている。MVP談義で名前が挙がるべきだ。セールは(2023シーズン後の)オフシーズン中では最高のトレードだった」。今季加入したブレーブスで躍動する左腕に敬意を表す。

 投手のMVP選出はこれまで25度あるが、1956年のサイ・ヤング賞設定後はそのうち11度。同賞設定後に投手3冠王がMVPに選出されたケースは、1963年のサンディ・コーファックス(ドジャース)だけだ。自身初のサイ・ヤング賞に前進してセールもまた、大谷のライバルとなりそうだ。(Full-Count編集部)

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