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大谷翔平、50-50へ最大の“障壁”は 最終盤で失速しないために…専門家が指摘

Full-Count / 2024年9月13日 7時45分

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

■通算2038安打の野球評論家・新井宏昌氏が分析する「50-50」の条件

 ドジャース・大谷翔平投手は今季残り16試合で史上初の「47本塁打&48盗塁(47-48)」とし、史上初の「50-50」に迫っている。NPB通算2038安打を放ち、引退後も名コーチとして鳴らした野球評論家・新井宏昌氏が達成の条件を分析する。

「(50-50を)達成できる能力も、条件も十分そろっている。ここまできたら、やらなきゃいけないかなと思います」と新井氏は太鼓判を押す。要因の1つとして「去年に比べると申告敬遠が少なく、どんどん勝負してもらえている。相手投手にしてみれば、後ろにもいい打者がいるので、簡単に歩かせてしまうと大量失点につながってしまいますから。エンゼルスでは大谷くんにさえ点を取られなければ高い確率で勝てる状況だったので、大違いです」とドジャース移籍の効果を挙げる。

 昨年21に上った大谷の敬遠四球は、9と激減。四球全てでも昨年の91から今季は74にとどまっている。背景にはムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手、テオスカー・ヘルナンデス外野手といった強打者が後ろに控えていることがある。

 盗塁を量産していることも、ドジャース移籍と無関係ではなさそうだ。新井氏は「もちろん大谷くんに脚力とスタートを切る勇気があるからこそですが、相手投手は走者に神経を使っていると、打席の強打者に打たれてしまう。そういう状況も有利に働いていると思います」と分析する。

 また、メジャーでは昨年から試合時間短縮を目的に、牽制球を1打席につき2球まで(3球目を投げてセーフの場合はボークで進塁)に限定する新ルールが採用され、大谷にとって盗塁しやすい要素となっている。新井氏が「大谷くんにとって全てがプラスに動いている気がしてきますね」と言うのも、もっともだ。

■失速を回避するには「気負わないことが一番」

 さらに、昨年9月に右肘手術を受けた影響で、今季は指名打者に専念。打と走に集中できている側面もある。「投手をやっていれば、盗塁をためらう場面もあるでしょうからね」と語る。

 このままのペースなら「50-50」を超える数字が残りそうだが、最終盤での失速を避けるには「自分の特長を意識して、気負わないことが一番でしょうね」と指摘する。

「もともと、センターから逆方向に長打が出ることが彼の最大の特長」とした上で、「気負ってしまうと、体の動きが右翼方向へ飛ばそうという形になりやすい。そうなると特に左投手に対しては、内角のボール気味のシンカーに手を出しやすくなり、外のスライダーにはバットが届かなくなります」と警鐘を鳴らす。

 逆に言えば“普段通り”のプレーを続ける限り、大記録達成に死角はなさそうだ。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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