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2勝差に7人…6選手が挑む初タイトル 3年連続だった山本由伸“不在”が生む大混戦

Full-Count / 2024年9月13日 10時41分

ソフトバンク・有原航平(左)と日本ハム・伊藤大海【写真:荒川祐史】

■ソフトバンク・有原と日本ハム・伊藤がそれぞれ11勝

 2024年のパ・リーグにおける最多勝争いは、わずか2勝差に7名の投手がひしめく大混戦となっている。2021年から2023年までの3年間は、山本由伸投手(現ドジャース)が最多勝のタイトルを連続受賞していた。それだけに、新たな最多勝投手が誰になるのか大いに注目される。今後の最多勝争いの行方を展望していきたい。(記録は9月8日の試合終了時点)

 ソフトバンク・有原航平投手と日本ハム・伊藤大海投手がそれぞれ11勝を挙げ、ハーラーダービーのトップタイに並んでいる。有原は防御率2.59、クオリティスタート(QS)率が77.3%安定して試合を作っており、打線の援護を着実に勝ち星へと結び付けている。

 伊藤は現時点で自己最多の11勝(10日に12勝目)を挙げて黒星はわずかに4つ、勝率.733とリーグ最高の勝率を記録している。最多勝と最高勝率の投手2冠も視野に入る状況なだけに、今後も高い勝率を維持したまま白星を積み上げ、自身初タイトルを手にしたいところだ。

 ソフトバンクのリバン・モイネロ投手は先発転向1年目から10勝を挙げ、リーグトップの防御率1.97と抜群の安定感を誇っている。2020年には最優秀中継ぎを獲得した実績も持つだけに、今季は先発としてもタイトルを獲得し、NPBにおいて偉大な足跡を残せるかに注目だ。

 同じく10勝を記録している楽天・早川隆久投手は、左腕としては球団史上初となる2桁勝利を達成。4月は月間防御率5.60とやや苦しんだものの、5月以降の4カ月で月間防御率1点台以下を3度記録している。着実に安定感を高めているプロ4年目の左腕が自身初タイトルを獲得し、さらなる飛躍を果たす可能性は十分だ。

 トップを2勝差で追う日本ハム・加藤貴之投手は過去2年続けて規定投球回に到達して防御率2点台と優れた投球内容を示してきたが、2桁勝利を記録したことは一度もなかった。今季は念願の2桁勝利、自身初の最多勝に手が届くか。山崎福也投手も既に自己最多の投球回を消化し、防御率2.94も自己ベストの水準にあるだけに、このまま2年連続の2桁勝利を達成し、タイトル争いにも食らいついていきたいところだ。

 ロッテ・小島和哉投手は2021年以降の3シーズンで2度の2桁勝利を記録。今季も2桁勝利に王手をかけている。防御率4.05とやや安定感を欠いているものの、自身初タイトルに手が届く可能性も残されているはずだ。

■打線の援護は白星への大きな要素となる

 打線ではソフトバンクがリーグ唯一の500得点超えとなる513得点を挙げ、同じく唯一の3桁となる101本塁打を記録している。投高打低の傾向が強まる中でリーグ内でも頭一つ抜けた得点力を発揮している点は、先発投手にとっては大きな助けとなる要素だ。

 日本ハムはソフトバンクに次ぐリーグ2位の479得点を記録し、本塁打数も同じくリーグ2位の93本に達している。ソフトバンクと同じく、投手陣を十分に援護できる状況にあると言えそうだ。

 ロッテはチーム打率こそリーグ2位の.250ながら、得点数はリーグ3位の434得点と、同2位の日本ハムとは45点の開きがある。本塁打数もリーグ4位の63得点と長打力に課題を残している。

 楽天はリーグ4位の422得点、リーグ3位の65本塁打と、得点力に関してはロッテに近い数字を残している。打率もリーグ4位の.243と上位3チームとはやや差があり、今後はエースの早川の登板試合において、打線が援護を果たせるかが重要になりそうだ。(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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