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大谷翔平、史上初の快挙に導く「7.4」の凄み 自己最高の“3倍”、進化を遂げた新境地

Full-Count / 2024年9月18日 7時10分

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

■大谷は「BsR」で自己ベストを大幅更新…両リーグ3位の7.3をマーク

 ドジャース・大谷翔平投手は16日(日本時間17日)の試合を終えて、リーグ1位の47本塁打、同2位の48盗塁をマークしている。史上6人目の「40本塁打&40盗塁(40-40)」を達成して以降は着実に数字を重ね、前人未到の「50-50」も射程圏に。数々の自己ベストを更新する中で、あまり語れない分野だが、メジャー有数の数字を残しているカテゴリーがある。

 今季の大谷は走塁面の強化を図り、走り方やリード面などで新境地を拓いた。クレイトン・マッカロー一塁コーチは「加速も進化した」と評する。盗塁数は激増しただけでなく、7月23日(同24日)の本拠地・ジャイアンツ戦から25回連続で成功中。52度を企画して48盗塁。成功率は驚異の92.3%に達している。

「BsR(Base Running)」という指標がある。MVP投票で重要視されている勝利貢献度「WAR」の構成要素の1つで、走塁全般でどれだけ貢献しているかを示している。米データ会社「ファングラフス」によると、大谷は今季両リーグ3位の「7.3」をマーク。自己ベストだった2023年の「2.3」を大きく上回る高数値を残しているという。

 盗塁以外でもベースランニングでも貢献している。11日(同12日)、本拠地で行われたカブス戦では、フリーマンの左飛で二塁から三塁へのタッチアップに成功。ドジャース放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」で解説を務めたアテネ五輪の米女子ソフトボール金メダリスト、ジェシカ・メンドーサさんは「ショウヘイがスピードと頭脳を見せつけました」と絶賛。本来はタッチアップしないような場面でも見事に先の塁を奪い、「ショウヘイは全てのルールを変えているように感じます」と脱帽していた。

 大谷は“一刀流”の今季、守備での貢献度はゼロながらもリーグ1位のWAR7.3をマーク。本塁打やOPSなど攻撃面での圧倒的な活躍だけでなく、走塁面でも真に優れているからこそ、指名打者でありながらWARトップを快走できている。フルタイムのDHがMVPを獲得した例は皆無。走塁面でも進化した大谷が、初の扉を拓くことになるのだろうか。(Full-Count編集部)

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