大谷との再契約は「不可能だった」 エ軍オーナーが明かす…障害になった「107億円/年」
Full-Count / 2024年10月13日 8時10分
■エ軍オーナーのモレノ氏明かす…重荷になったレンドン&トラウトへの支払い
ドジャース・大谷翔平投手が昨季まで所属したエンゼルスは今季、63勝99敗でア・リーグ西地区最下位に沈んだ。球団オーナーのアート・モレノ氏はMLB公式サイトの取材に応じ、大谷をトレード移籍で放出しなかった理由や来季以降の展望を明かしている。
米週刊誌「ニューズウィーク」は「エンゼルスのオーナーが、なぜショウヘイ・オオタニと再契約しなかったかを説明」との見出しで、MLB公式によるモレノ氏のインタビュー記事を引用。同記事では昨年まで在籍した大谷との契約について言及した。
モレノ氏、大谷ともに再契約に関心があったものの、ドジャースやブルージェイズ、ジャイアンツのように契約の一部を後払いにするなど、予算に見合う方法を思いつかなかったことに言及。「手元にいた最高の選手との再契約を見送った」と伝えた。
MLB公式によると、マイク・トラウト外野手は2030年まで年3710万ドル(約55億円)、アンソニー・レンドン内野手は2026年まで年3850万ドル(約52億円)の契約が残っているため、大谷との再契約は「実行不可能だった」とモレノ氏は説明したという。昨年途中、大谷への移籍申し出はたくさんあったものの断ったのは、プレーオフ進出のためだったとも語ったそうだ。
■球団売却は否定「努力していないわけではない」
モレノ氏は近年故障が続き、今季は29試合出場だったトラウトにも言及。「MVPになる必要はない。グラウンドに出てくれればいいだけだ。彼は一振りで試合の行方を変えられるからだ」と期待を寄せた。
このオフにはトレードやFAで内外野、先発ローテを担える投手を補強する予定だという。「若手が何人かいて、以前より層も厚くなった。2026年はもっと層が厚くなる。2025年は可能な限り他球団と競い合えるようにしなければならないが、2026年がよくなるようにもしなければならない」と先を見据えた。
一時は球団売却も取りざたされたが、現在は考えていないそうだ。「十分なお金を使ってファンに関わり続けてもらい、達成しようとしていることを理解してもらわなくてはならない。努力していないわけではない」と力を込めた。プレーオフ出場は2014年を最後に遠ざかるエンゼルス。来季はどんな成績を残すだろうか。(Full-Count編集部)
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