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東大サブマリンの“悩み”…清原正吾が「バズってしまう」 成長著しい注目のJr.対決

Full-Count / 2024年10月6日 8時20分

試合に出場した慶大・清原正吾(左)と東大・渡辺向輝【写真:宮脇広久】

■東大・渡辺向輝はロッテで活躍した父・俊介氏譲りの右のサブマリン

 東京六大学野球秋季リーグは5日、神宮球場で東大-慶大1回戦が行われ、慶大が5-3で先勝。NPB通算525本塁打を誇る清原和博氏の長男、慶大・清原正吾内野手(4年)と、ロッテで右のアンダースローの名投手として鳴らした渡辺俊介氏(社会人野球・日本製鉄かずさマジック監督)の長男、東大・渡辺向輝投手(3年)のリーグ戦初対決が注目を浴びた。

 東大の渡辺は父譲りの右の“サブマリン”。「もし清原選手と対戦して打たれてしまったら、確実にバズってしまうので、対戦した時は絶対に抑えたい」と語ってきた経緯がある。初回2死走者なしでの第1打席は、セカンドライナー。しかし、慶大が2-3の1点ビハインドで迎えた3回無死満塁での第2打席は、ただでは済まなかった。真ん中低めの109キロのスライダーをコンパクトなスイングで捉えられ、中前へ同点適時打を浴びた。

 清原は「1点が欲しい場面だったので、投手の足元を意識して打席に入りました」とうなずいた。日頃から「好きな言葉の1つは“センター返し”」と語っている通りの、基本に忠実な打撃だった。一方、渡辺は続く横地広太外野手(2年)に左犠飛を許し、結局4回途中4安打5四死球4失点で降板。敗戦投手となった。

 清原と渡辺は、父親同士も同時期にNPBでしのぎを削っていた。清原は「もちろん、それは見たことがありますし、渡辺くんとはオールスターで、一緒にご飯を食べたりして仲良くなりました」と笑う。

■「ジュニア」たちの著しい成長

 今季開幕前、清原と渡辺はプロ野球・日本ハムの本拠地エスコンフィールドで行われた「北海道ベースボールウィーク2024」に出場。清原は8月31日の「日本ハムVS東京六大学選抜」で左翼席へ2ランを放ち、渡辺は翌9月1日の「東京六大学野球オールスターゲーム」で2回2安打無失点と好投した。お互いに活躍してもしなくても、否応なく注目を浴びる立場同士、わかりあえるところが多いのかもしれない。清原はこの期間に北海道で、今秋ドラフトの目玉の明大・宗山塁内野手(4年)とも親交を深めており、貴重な経験となったようだ。

 清原は渡辺が降板後の7回、東大2番手の平田康二郎投手(4年)から三塁強襲の内野安打を放って出塁し、4打数2安打1打点。次打者・横地の時にリーグ戦初盗塁もマークした。堀井哲也監督が「走力があるので、盗塁はチャンスがあれば行かせたい選手です」と評すれば、清原自身も「足には自信がありますし、年々速くなっています」と言い切る。今月24日に迫っているプロ野球ドラフト会議へ向けて、新たな特徴をアピールしたと言えそうだ。

 慶大は9回の守備では、元広島・前田智徳氏の次男、晃宏投手(3年)が登板し、3者凡退に仕留めて試合を締めた。この試合では出番がなかったものの、元広島・広池浩司氏(西武球団副本部長兼編成統括)の長男、浩成投手(2年)も控えていた。それぞれ成長著しく、ファンにとって楽しみの多いシーズンとなっている。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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