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大谷翔平初の夢舞台に紛れたエ軍ユニ 複雑な思いも…見届けた初舞台「ド軍でハッピー」

Full-Count / 2024年10月7日 7時39分

エンゼルス時代の大谷翔平のユニホームを着るティム・クーグラーさん【写真:川村虎大】

■大谷初出場のPOで…ドジャースタジアムにはエンゼルスのユニを着用したファンの姿も

【MLB】ドジャース 7ー5 パドレス(日本時間6日・ロサンゼルス)

 青と黄色が混在するドジャースタジアムに数人、赤いユニホームが混じっていた。5日(日本時間6日)に行われたドジャース対パドレスの地区シリーズ第1戦。大谷翔平投手にとって初の大舞台を見ようと、エンゼルスファンの姿もあった。

 青いユニホームを纏って、世界一を目指し戦う姿をどうしても見たかった――。この日、球場のコンコースを歩くと、少なくとも3人。エンゼルスのユニホームを着て応援をしていた。その内の一人、ティム・クーグラーさんは「エンゼルスファンだけど、ショウヘイ・オオタニが野球で一番好きな選手になったんだ」と話す。

 大谷は2018年からエンゼルスに在籍。6年間で史上初となる複数回の満票MVP、W規定、W2桁、日本人初の本塁打王……。挙げればキリがないほどの功績を残してきたが、その間チームは一度もプレーオフに出場できなかった。そのまま、オフにドジャースに移籍。10月にエンゼルスのユニホームを着ることはなかった。

 エンゼルスファンであることに変わりはないが、大谷の移籍は「ドジャースでハッピーでしたよ。他球団に行く可能性があるならここに行って欲しかったし」と喜んだ。自身はロサンゼルスから西に1時間ほど車を走らせたところにあるベンチュラ在住。「引き続き試合で彼のプレーを見ることができるからね」。チームは移籍したが、お気に入りの選手の初の大舞台。試合前から興奮は止まらない様子だった。

「贔屓球団だから僕はいつもエンゼルスを第一に応援する。でももしエンゼルスが負けたら……よく起きることなんだけど。その時はショウヘイを応援するんだ。彼はインクレディブルな選手だから」

 この日、大谷は2回に一時同点となる特大3ランを放つなど2安打3打点の活躍で勝利に貢献した。クーグラーさんにとっても、レギュラーシーズンの複雑な思いはもうない。推しの球団に所属していた推しの選手のユニホームを身にまとい、全力で応援していた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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