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監督と主将の“確執報道” 怒りに触れた練習態度、無期限2軍降格も…語られた不仲説の真相

Full-Count / 2024年10月10日 7時10分

DeNA・中畑清元監督(左)と主将を務めた石川雄洋氏【写真提供:産経新聞社】

■DeNA主将だった石川雄洋氏は中畑清監督から「物足りなく見えたんだと思う」

 主将と指揮官との“確執”の真相は――。横浜からDeNAとベイスターズで16年間プレーした石川雄洋氏は2012年に誕生した横浜DeNAベイスターズの初代キャプテンを3年間務めた。就任2年目の2013年には出場選手登録から抹消された際に、石川氏の態度に中畑清監督が激怒し、無期限での2軍降格を命じたと報じられた。Full-Countのインタビューでは石川氏が当時注目された“不仲説”の真相を語った。

 2013年5月24日、主将の石川氏が出場選手登録から抹消された。開幕後は高打率をキープしていたが徐々に下降して同.240を下回っていた。中畑監督は石川氏の練習態度を不服として無期限降格を命じたと報じられた。

「僕はみんなの前でガンガン元気だして、声をだして、というタイプではなかった。姿勢で見せるというか……やる気がなさそうにはよく見られていました」

 練習への臨み方もこだわりがあった。「練習は1人のときにしっかりやればいいと思うタイプで、試合前の練習は調整のイメージでした。その態度が中畑さんには物足りなく見えたんだと思います」。石川氏は早めに球場に入ったり、ビジターでのナイターでは午前中に別の場所で体を動かしたりと、個別で練習をこなしていたという。

 一方で中畑監督はいつでも全力、ハッスルプレーが信条。石川氏には主将として先頭に立って勢いよくチームを引っ張っていって欲しかったのだろう。練習でも「絶好調!」を求めていた。結局、降格から約2週間後の6月8日には再び1軍に戻したが、2人で何度も話し合ったという。

「本当にコミュニケーションをたくさんとりました」。石川氏は中畑監督のほか牛島和彦、大矢明彦、尾花高夫、アレックス・ラミレスといった監督のもとでプレーしたが、「中畑さんが1番多く話しました」と語る。


元DeNA・石川雄洋氏【写真:湯浅大】

■主将を終えてから「中畑さんの言っている意図は分かった気がしています」

 中畑監督は石川氏に「お前は20本打てる」などと説いていたという。「僕の潜在能力をすごく高く評価してくれました。『お前は自分のことを過小評価しすぎている』と」。時には遠征先の宿舎で、監督の部屋でワインを飲んで語り明かしたこともあった。「チームのこと、自分のこと、めちゃめちゃ話しました。もちろん2人だけで」。

 石川氏は3年で主将を筒香嘉智に譲った。「キャプテンが終わってから、中畑さんの言っている意図は分かった気がしています。もっとガツガツと自分から自信をもってやっていくほうがよかったのかなと。そういうのを言いたかったんじゃないかなと分かりました。周りが見えるようになったのと、チームのことを考えるようになったのは、あのときに何度も話し込んだおかげです」と感謝した。

 当時の報道で試合前の円陣に加わっていない、とも書かれたという。「そんなわけないでしょ。俺、キャプテンで声出ししているんだから」と笑い飛ばした。

「中畑さんとは周りに色々言われますが、普通に仲良いですよ。あんなにコミュニケーションをとった監督はいない。話しているときは興奮しているけど、後日『俺、そんなこと言ったか? ごめんな』と。ほんと憎めない人なんです」

 現役を終えた今、石川氏は自身の野球人生に影響を与えた人として中畑清の名前を挙げている。(湯浅大 / Dai Yuasa)

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