大谷翔平との対戦直前…ダルビッシュが見せていた“敬意”にファン涙「素晴らしい瞬間だ」

ドジャース戦に登板したパドレス・ダルビッシュ有【写真：ロイター】

■大一番の投球前…マウンドで見せていた行動

　パドレスのダルビッシュ有投手が地区シリーズ第5戦で見せた行動がファンの感動を呼んでいる。11日（日本時間12日）、先発マウンドにあがると手をそっと左胸に当てた。この意味を理解したファンからは「素晴らしい瞬間だ」「彼は本当に優しい」と右腕を称える声があがった。

　試合が始まり、先頭の大谷翔平投手に投球する直前だった。ユニホームの左胸にある「PS」黄色のハートマークは、昨年11月に死去したピーター・サイドラー前オーナー兼会長のイニシャルが入ったもので、サイドラー氏の娘がデザイン。パドレスナインは今季全試合、このパッチの付いたユニホームで戦ってきた。

　サイドラー氏はダルビッシュの獲得にも尽力。亡くなった際にダルビッシュは「人生の師であり、多くのことを教わった」と追悼している。

「FOXスポーツ」はX（旧ツイッター）にこの場面の動画を「ダルビッシュ有は今日の登板前にパドレスの故ピーター・サイドラーオーナーを讃えるPSパッチに触れた」と投稿。ファンからは「ユウは素晴らしい」「本当にいい人だ」「リスペクトに感動」「泣きそうだ」と、前オーナーへの敬意に感動する多くの声が並んでいた。（Full-Count編集部）