衝撃12人継投…豪州代表の奇策に戸惑い「勉強になった」 清宮が感じた国際試合の“難しさ”
Full-Count / 2024年11月14日 7時15分
■豪州代表は侍ジャパン戦で投手12人を注ぎ込むマシンガン継投
快勝で好発進したものの、国際試合の難しさも知った1日だった。野球日本代表「侍ジャパン」は13日、「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」グループBで豪州代表に9-3で勝利。13安打と打線がつながったが、豪州の計12人を費やした継投に驚くナインも。清宮幸太郎内野手(日本ハム)は「初見じゃなければ、ああいうアプローチにはなっていなかった」と難しさを感じていた。
この日、豪州代表はウィルキンス、サーポルトの2投手を除いた12投手をマウンドに送った。侍ジャパンの打者で同じ投手と2度対戦した選手はゼロ。「うまくいかないところもあったが、みんなが慣れてくれるようにと思って投入した」とデービッド・ニルソン監督は決して“作戦”ではなかったことを明かしたが、選手たちからは戸惑いの声が上がった。
清宮はこの日、「7番・指名打者」で出場。2回無死の第1打席でトップチームで国際試合初安打となる右前打を放った。しかし、第2打席、第3打席は凡退。7回1死一塁の第4打席では左腕マグラスに4球連続でチェンジアップを投げ込まれ空振り三振を喫した。「ああいうこともあるんだなと、勉強になった気がします」と正直に振り返った。
他にも源田壮亮内野手(西武)も「あの継投ですよね……」と苦笑い。「普段のシーズンに比べたら情報とかデータが少ない中で難しさはみんなあったと思う」と振り返った。「偵察に行っていただいている方達からの情報を頼りにまた次の試合でミーティングして」と国際試合ならでは準備を明かした。
一方で、マシンガン継投が気にならない選手も。「1番・左翼」で出場した桑原将志外野手(DeNA)は「戸惑いはあんまりなかったです。向こうは流れを断ち切ろうとしてやってきたと思うんですけど、こちらは逆に流れを持って来れるようにゲーム運びができたと思う」と明かす。安打こそなかったが、2四球2犠打と貢献した最年長野手は頼もしい返答だった。
ナインは14日に台湾に移動し、グループリーグ残り4試合を戦う。グラウンド設備や練習時間など、普段とは異なる環境で力を出せるかが国際試合勝利の鍵。できる限り最高の準備をして、大会連覇を目指す。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
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