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佐々木朗希、MLB挑戦ならド軍最有力も 米記者が指摘する意外な“難点”は「大谷翔平」

Full-Count / 2024年10月15日 11時5分

ロッテ・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

■佐々木朗希の去就に米メディアも注目「全球団が欲しがる存在。行きたいところに行ける」

 ロッテ・佐々木朗希投手の去就に米球界も熱い視線を注いでいる。今オフにポスティングシステムでのメジャー挑戦となった場合、大谷翔平、山本由伸両投手が所属するドジャースが移籍先の最有力候補に挙げられるが、米メディアはどう見ているのか。ロサンゼルス・タイムズ紙の名物コラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者に聞いた。

 今オフの移籍には球団の承認を得てポスティングシステムを利用する必要がある。11月3日に23歳となる佐々木には「25歳ルール」が適用され、マイナー契約しか結べない。160キロを優に超える剛速球を誇り、昨春のWBCで実力も把握済み。ヘルナンデス記者は「実力も実力ですが、とにかく安い。FAならこんなに安く取れないですから。全球団が欲しがる存在。どこにでも行きたいところに行けると思います」と断言する。

 移籍先の最有力、大本命に挙がるのがドジャースだ。今季はグラスノー、ストーン、カーショーと先発投手が相次いで戦線離脱。来季は大谷翔平が投手復帰するが、是が非でも欲しい存在だ。ヘルナンデス記者は「球団としても先発投手を何とかしないといけない。大谷は復帰するが、もう1人を入れないと。フラハティとの再契約やスネル獲得となると、資金は100億円以上かかりますから」。格安で獲得できるメリットを指摘する。

 ドジャースはアンドリュー・フリードマン編成本部長が10月に来日して視察する熱の入れようだ。自身初の2桁10勝を挙げた今季は5月、6月と戦線離脱したが、メジャー側は問題視していない。「こっちは実績よりポテンシャル。もし朗希が米国の高校に通っていたら、米国ドラフトでもトップチョイスの素材。日本で言えば、ダルビッシュ、大谷、朗希となる。他の日本投手とは別クラスに見られています」。

 ただ、ドジャースにも“難点”が……。それは先発投手陣に故障者が続出していること、そして大谷の存在だという。「ドジャースの若い投手が怪我していることをどう思うのか。そして何より彼の目標はどうなのか。ドジャースなら、どうしても大谷がトップになる。あれだけの才能を持っていたら、世界一の選手を目指そうという気持ちになってもおかしくない。大谷と一緒にやるより、大谷を倒して世界一になるという選択もあると思うんです」。ロッテがポスティングシステムを容認した場合、佐々木がどのような決断を下すのか。オフの市場に出れば、熾烈な争奪戦となるのは間違いない。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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