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上からの投球は「苦手な子もいる」 日本一強豪実践…適材適所の“正しい投げ方”

Full-Count / 2024年10月19日 7時50分

中学硬式「府中広島’2000ヤング」の中田博監督【写真:チーム提供】

■入部時にメディカルチェック…多彩な投手陣で戦い抜く「府中広島’2000ヤング」

 2021年に春夏連覇を果たした中学硬式野球「府中広島’2000ヤング」は、“個性を強み”にする指導を大切にしている。そのためにも、力を入れているのが入部時からの「正しい投げ方」指導だ。Full-Countでは小学生・中学生世代で日本一を成し遂げた監督に取材。20年連続で全国大会に出場し、選手たちの多くが、高校に行っても活躍する理由を中田博監督に聞いた。

 子どもたちには野球を長く続けてほしい。そのため、入部した際には専門家のメディカルチェックを必ず行う。オリックスの杉本裕太郎外野手や山岡泰輔投手など多くのプロ野球選手を指導する「Mac’s Trainer Room」の代表・高島誠氏を招き、怪我をしないための体作りを実施。初めて硬式球を握る段階から、正しい投げ方を学ぶことを大切にしている。

 ただ、全員が同じ投げ方をするわけではない。特に投手の育成に関しては「上から(オーバースロー)投げるのが苦手な子もいます。自分の投げやすい、違和感のない投げ方でいい」と、子どもたちの個性を尊重し活躍できるポジションに導いていく。

「1学年で投手は最低でも6人は作るように心掛けています。エース頼りでは1、2回戦を勝ち上がることはできても、その上を目指すのは難しい。先発、中継ぎ、抑え。サイドスローなど一芸のある選手も必要。性格なども見て、メンタルが強い子は後ろに置いておく。適材適所で能力を発揮してくれればいい」


全国大会20年連続出場、3度優勝の実績を誇る【写真:チーム提供】

■「公式戦は全員で勝ちを目指し、練習では1人1人が上を目指していく」

 本格派の右、左はもちろん、サイドスローなど多種多様な投手をそろえている。ヤングリーグにも球数制限(1日最大80球以内、連続する2日間で120球以内、連続する2日間で80球を超えた場合は3日目の投球は禁止)があり、大会を勝ち上がるためには複数の投手が必要になる。

 野手に関しても代打、代走、守備固めと、レギュラー以外の選手たちが自身の持ち場を把握している。「試合で先発出場できるのは9人ですが、個々の役割はたくさんあります。公式戦は全員で勝ちを目指し、練習では1人1人が上を目指していく」。練習では各ポジションでレギュラー争いを繰り広げ、練習試合は選手全員にチャンスを与えて競争意識を植えつけている。

「高校で野球を続ける、活躍するために今何が必要なのか。その都度、原点に返って考えていくことが大切だと思っています」。中田監督は今月21日からの「日本一の指導者サミット」に出演予定。個性を生かす投手育成や、日本一に辿り着くまでの道のりを明かしてくれる。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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