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巨人・梶谷隆幸が引退会見「本当に幸せ」 古巣DeNAに感謝…決断理由は「体がついていかない」

Full-Count / 2024年10月23日 16時34分

引退会見に出席した巨人・梶谷隆幸【写真:松本洸】

■プロ18年で980安打、打率.270、126本塁打、441打点、162盗塁

 巨人・梶谷隆幸外野手23日、東京都内で会見を開き、今季限りで現役を引退すると発表した。今季は開幕戦に「3番・右翼」で先発出場したが、年間では6試合の出場にとどまった。会見では「今年限りで腹を決めて決断しました」「後悔はほとんどないと思います。やり切りました」と語った。

 横浜、DeNAを含めて18年の現役生活。1064試合に出場し、980安打、打率.270、126本塁打、441打点、162盗塁だった。冒頭で「読売巨人軍のすべての方々、4年間感謝しております。古巣である横浜DeNAベイスターズのすべてのみなさまも14年間もありがとうございます」と両球団に挨拶。「18年間という長いようであっという間の18年間。周りの方々にさせられて、こういう日を迎えられて本当に幸せと感じております」とすっきりとした表情を見せた。

 決断は少し前。手術を受けた左膝が好転せず「とにかく体がついていかないというところのみで決断をしました」と明かす。阿部慎之助監督からは「限界か、カジ」と言葉を受けた。「心中察していると愛情を感じました」と感謝した。

 開星高(島根)を経て2006年高校生ドラフト3巡目で横浜に内野手として入団。2009年に1軍初出場を果たすと、2013年には77試合ながらも打率.346、16本塁打、OPS1.047をマークしてブレークした。2014年から外野手に転向。同年は142試合で39盗塁を記録し、自身初タイトルとなる盗塁王を獲得した。

 2017年には20本塁打&20盗塁を達成。2020年には109試合でリーグ2位の打率.323、19本塁打、OPS.913を記録し、同年オフに国内FA権を行使して巨人へ移籍した。巨人1年目は故障もあって61試合出場にとどまり、2022年は左膝半月板の手術を受けて1軍出場ゼロ。同年オフに育成契約へと切り替わった。2023年の開幕前に支配下登録となり、102試合で打率.275を記録した。

 今季は阪神との開幕戦に「3番・右翼」で先発出場。守備では超美技でピンチを凌ぎ、打っては2ランで阿部監督の初勝利に貢献した。存在感を示したが怪我に苦しみ、出場は6試合に限られた。引退を伝えた妻からは「自分の思うようでいいんじゃない」と後押しされた。「美しくて強い妻なので。すごく背中を押された」と感謝する。

 巨人では「思い描いたようにはいかなかったけど、移籍してよかったと心から思います。素晴らしい仲間に出会えて一生の財産を得たと思っています」。今後については「球団からありがたいお話しをいただいたけど、一度ちょっと野球を離れたい思いありまして、その旨を伝えさせていただいた」。全力プレーでファンから愛された36歳がユニホームを脱いだ。(Full-Count編集部)

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