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巨人、CS突破のカギ握る吉川尚輝の“代役” 13-0と沈黙も…22歳に「解放された」

Full-Count / 2024年10月20日 15時8分

DeNA戦で右前打を放った巨人・中山礼都【写真:小林靖】

■巨人の二塁は第1戦が増田大、第2戦から中山が先発

■巨人 4ー1 DeNA(19日・東京ドーム)

 セ・リーグ覇者の巨人は、19日に東京ドームで行われたDeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第4戦に4-1で勝利。アドバンテージの1勝を含め、2勝3敗とした。レギュラーシーズン全試合に二塁で出場した吉川尚輝内野手は脇腹を痛めており、この日出場選手登録されたが、依然出場はかなわず。それでも“代役”の中山礼都内野手が1安打を放ち、ファンは「解放された」「だいぶ楽になれた」「期待しちゃう」と第5戦以降の活躍を願った。

 吉川は今季143試合出場でチームトップの打率.287、154安打をマーク。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAのデータによると、守備全般での貢献を示す指標「UZR」は二塁手でリーグ1位の6.5だった。MVP級の働きをした29歳を欠いて臨んだCSファイナルステージ。第3戦までは“代役”が沈黙した。

 第1戦は増田大輝内野手が3打数無安打2三振。第2、第3戦は中山が先発し、いずれも4打数無安打2三振だった。しかし、第4戦も先発した22歳の中山は、1-1の7回1死一塁で迎えた第3打席で右前打。この安打で一走・坂本勇人内野手がヘッドスライディングで三塁へ進んだ。一気に盛り上がり、この回の3得点につながった。

 13打数無安打だった巨人二塁手が、ついに灯したHランプ。貴重な1本に、ファンの期待も高まる。SNSには「期待しちゃう」「素晴らしい1本」「最高です」「繋いだの大きかった」「大きく成長させる一打」「中山のヒットからの坂本のヘッスラで泣きそうになった」とコメントが寄せられた。

 DeNAは第5戦で左腕・浜口遥大投手が先発予定。負ければ終戦、勝てば“逆王手”の一戦で、阿部慎之助監督は二塁に誰を起用するだろうか。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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