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1度は諦めた夢も「仕事にしたい」 不安でも…“憧れ”のため貫く信念「日々研究です」

Full-Count / 2024年10月23日 8時20分

「BsGuys」のRYUTOさん【写真:北野正樹】

■「BsGravity」連載…第10回は「RYUTO」

 オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットは結成11年目を迎える。今季は新たな“挑戦”をスタートさせ、「BsGravity(ビーズグラビティ)」として躍動。メンバーは「BsGirls」9人と「BsGuys」5人の男女混成14人でスタジアムを熱く沸かせた。第10回はヴォーカルを務める「RYUTO」に話を聞いた。

 類い稀なる身体能力で、スタジアムを魅了する。「新体操を10年以上も経験してきたので。もう自転車に乗るみたいな感覚でバク転はできますね。朝ご飯を食べるような感覚で、いつでもできるる準備をしています」。ダイナミックかつキレのある動きで、力強さを表現する。

 ダンスの経験は小学3年生からあった。ただ、1度は諦めた夢だった。「高校受験を機に1回、ダンスからは離れましたね。ここ最近、辞めたのを後悔したんです。2年前ぐらいから歌を習ってみようかなと思って、もう1度、この世界を目指しました。(ダンスを)見るのも歌うのも好きだったので」。冷静な表情で明かすが、胸中は熱い。

「好きな歌とダンスをずっとできるので、それが楽しくて……。BsGravityで活動させて頂いて、さらに野球が好きになった。やりがいをめちゃくちゃ感じています。自分たちの応援で、少しでも選手たちの背中を押せているのであればうれしいなと」

■「大勢に見てもらえる職業。3万人だとか……。だから、緊張感があります」

 諦めた世界に戻ろうと思ったきっかけは「憧れ」だった。「K-POPが流行ったタイミングで、純粋にすごいなと感じたんです。こんなに歌って踊れるアーティストがいるんだ……と率直に感じました」。目指すべき“標準”が決まった。

「自分も目指してみようかな、もう1回やってみようかなと思いました。歌とダンスを仕事にしたいという気持ちがずっとあったので。表現者になるからには、人の気持ちを動かして心を掴みたいという思いがあるので、日々研究です」

 小学生の頃から男子新体操に励んだ経験も生きる。インターハイや全国大会への出場も経験しただけに「やっぱり、応援のパワーってすごいんです。応援される側の気持ちを知っているからこそ、僕にもできることがあるのではないかなと思ってオーディションを受けました」と振り返る。

 激動の1年を終えた。「大勢に見てもらえる職業。3万人だとか……。だから、緊張感がありますね。自信があると言っても、怖さももちろんあります。例えば芝の1本に引っかかったり、つるんと滑ったら……とかも考えていますよ」。大胆かつ繊細に、突き進む。(真柴健 / Ken Mashiba)

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