最下位低迷も芽吹いた若き力 ドラ1左腕が17年ぶり快挙、ドラ6大砲候補は無念の離脱

西武・武内夏暉【写真：荒川祐史】

■ドラ1・武内夏暉は10勝、防御率2.17の好成績をマーク

「2024 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」は24日に開催される。昨年指名された選手はプロ1年目の今季、どんなシーズンを送ったのか。今季最下位に沈んだ西武ルーキーのパフォーマンスを振り返る。

　3球団が競合したドラフト1位・武内夏暉投手は4月3日のオリックス戦で、7回1安打無失点初登板で白星を手にした。夏場に調子を落とすも9月16日のロッテ戦では8回無死までパーフェクト投球。完全試合は逃したが、初完投を完封勝利で飾った。計21登板で10勝6敗、防御率2.17をマークして先発ローテーションを守り切った。球団新人では17年ぶりに10勝、規定投球回に到達した。

　ドラフト2位・上田大河投手も1軍の舞台で多くの経験を積んだ。キャンプはB班スタートとなったが、6月4日に1軍初昇格。プロ初登板となった6月5日ヤクルト戦ではリリーフで1回2失点だったが、夏場以降はブルペン陣の一角を担った。17登板で防御率2.70をマーク。終盤には先発も経験した。

　ドラフト3位で横浜高から入団した杉山遙希投手は、9月12日の楽天戦でプロ初登板。3回0/3を6失点（自責点0）で敗戦投手になった。ドラフト7位・糸川亮太投手は1軍で4登板も防御率9.82に終わった。

　野手では、ドラフト6位・村田怜音内野手が5月11日の楽天戦で初出場。初打席で初球を振り抜き、初安打をマークすると、14日の日本ハム戦では初打点も記録した。翌日の試合で負傷し、以降はファームでリハビリや調整の期間が続いていたが、9月23日のヤクルト戦で2軍復帰を果たした。

　育成ドラフト6位で入団した奥村光一外野手は6月8日に支配下登録。6月14日のDeNA戦で初安打と初盗塁をマーク。45試合に出場した。（「パ・リーグ インサイト」谷島弘紀）

（記事提供：パ・リーグ インサイト）