ドラフト上位候補も「1位でも行かない」 153キロ&45HR…17歳の前例なきメジャー挑戦
Full-Count / 2024年10月24日 7時25分
■進学校に現れた二刀流…桐朋・森井翔太郎がメジャー挑戦へ
最速153キロ&高校通算45本塁打の投打二刀流で注目を集める桐朋高・森井翔太郎内野手が、メジャー挑戦の意思を固めた。同校で取材に応じ、24日に行われるドラフト会議での“強行指名”があった場合にも「ドラフト1位でも行かないと思う」と確固たる意思を示し、“異例”の高校からメジャーに挑戦する意向を表明した。
森井は9月2日にプロ志望届を提出していたが、NPB12球団に既にメジャー挑戦の意向書を提出。MLB7球団以上が興味を示しているといい、交渉が解禁となるドラフト会議終了後の11月以降、各球団と交渉し、入団チームを決定する。
もともとメジャー志向が強かった森井だが、当初は、NPB球団入りや米大学への進学も含めて模索していた。決断のきっかけとなったのは、9月に両親と訪れた米視察。「マイナーやメジャーの試合も見ました。勝負したいという気持ちが大きくなった。自分はここでやっていけるなと思いました」。帰国時には既に気持ちは固まっていた。
森井は、身長183センチ、体重86キロの体躯から、体力測定テストでも全国トップレベルの数値を記録するなど高い運動能力を持つ。投手として本格始動したのは高校入学からだが、わずか2年で球速150キロ以上を記録し、潜在能力は計り知れない。高校野球の間は歴の浅い投手練習が中心だったが、夏の大会後は、フリー打撃でマシンの球を160キロまで上げるなど高校通算45本塁打を残した打撃を更に磨きをかけている。
高校最後の夏は西東京大会で初戦敗退。「短かった。悔いが残る大会だった」と悔しさを噛みしめたものの、「ここから頑張っていかないといけない」と前を向き、継続的に練習に取り組んでいる。
将来的には「ワールドシリーズ制覇、サイ・ヤング賞や本塁打王を獲るような選手になれたら」と話し、3、4年後のメジャーデビューを目指す。
契約に至れば、マイナー組織からのスタートになるが、「厳しい世界だなと思いますが、小さい頃からの夢なので、それが叶えられる状況にあるのは、すごい嬉しいこと。やっぱりチャンスを掴みたいなと思います」と迷いのない表情だった。前例なき挑戦に期待が膨らんでいく。(森大樹 / Daiki Mori)
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