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大谷翔平、東京での開幕二刀流が「理想的」 思い描くV10へ…仲良し大砲と“お別れ”か

Full-Count / 2024年11月1日 6時20分

ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

■フリードマン編成本部長は東京開幕戦での二刀流復活を示唆「理想的だ」

【MLB】ドジャース 7ー6 ヤンキース(日本時間31日・ニューヨーク)

 こんなにはしゃぐ姿を見たことがない。ドジャース・大谷翔平投手は顔を紅潮させ、歓喜の美酒を撒き散らした。山本由伸へシャンパンを浴びせ、ビールを浴びせた上半身裸のカーショーとは笑顔で抱き合った。

「結果的に一番長いシーズンを過ごすことができて光栄に思います。自分自身の決断というよりも、このチームで1年間できたということに感謝したいです。チームメートたちを、スタッフの皆さんもそうですけど、誇りに思います」

 激動の1年だった。10年7億ドル(当時1014億円)のメジャー史上最高額でドジャース入り。キャンプ中に真美子さんとの結婚を発表し、3月下旬の韓国開幕戦では元通訳・水原一平氏の裏切り行為が発覚した。グラウンド外が騒がしい中で、前人未到の「54本塁打&59盗塁」を達成。そして、ワールドシリーズ制覇。毎度お馴染みになってきたが、漫画でもやり過ぎなストーリーだ。

 花巻東時代に作成した人生設計シート。26歳には「WS制覇&結婚」と記したが、4年遅れで実現させた。ただ、1度の歓喜では満足しない。シャンパンファイトの最中、10年契約の大谷はアンドリュー・フリードマン編成本部長に「あと9回やってやろうぜ」と話したという。思えば、昨春のWBCで侍ジャパンを世界一へ導いた後も、次回2026年大会を見据えていた。常に先を見る、その飽くなき向上心には驚かされるばかりだ。

 今オフは先発投手でジャック・フラハティとウォーカー・ビューラー、野手ではテオスカー・ヘルナンデスはFAとなる。T・ヘルナンデスはドジャースとの再契約を望んでいるが、やはり年齢がネックか。大谷とはキャンプ中から仲が良かったが、今季33発を放った右の大砲を他球団もほっとかないだろう。

 大谷は26日(同27日)の第2戦では二盗を狙った際に左肩亜脱臼した。クセになりやすい故障なだけに手術する可能性もゼロではない。ただ、このオフに手術となると両腕ともリハビリを行うことに。もちろん患部の状態によるが、このオフ中の手術は現実的ではないか。

 来季は二刀流復活イヤーとなる。フリードマン編成本部長は3月の東京開幕戦での二刀流復活が「理想的だ」と話した。いつもいつも周囲を圧倒していく大谷。2025年は何をやってくれるのだろうか。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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