大谷翔平の「戦う姿勢は素晴らしかった」 2出塁の“闘志”を監督絶賛、30日も出場へ

試合後の取材に対応するドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真：小谷真弥】

■第1打席に四球、第5打席に死球で出塁「悪化したとは思わない」

【MLB】ドジャース 4ー2 ヤンキース（日本時間29日・ニューヨーク）

　ドジャースの大谷翔平投手は28日（日本時間29日）、敵地で行われたヤンキース戦とのワールドシリーズ第3戦に「1番・指名打者」で出場。3打数無安打ながら1四球1死球で2度出塁した。世界一に王手をかけたデーブ・ロバーツ監督は「彼の戦う姿勢は本当に素晴らしかった」と称賛した。

　26日（同27日）の第2戦で左肩を亜脱臼した大谷だが、この日のスタメンに名を連ねた。初回の第1打席に四球で出塁すると、塁上では左腕を固定するかのように胸元を掴んでリードし、牽制球には足から塁に戻った。フリーマンの2ランで先制のホームを踏むと、右手で同僚とハイタッチした。

　第2打席は二ゴロ、第3打席は空振り三振、第4打席は三邪飛に倒れた。9回1死の第5打席は左足つま先付近に死球を受けて出塁したが、続くベッツが二ゴロ併殺に倒れた。「（スライディングが）出来る（状態だ）と思う。気を付けないといけない。でも理想は（スライディングを）しないことだ」と話した。

　強行出場した大谷らチームは4年ぶりの世界一にあと1勝。指揮官は「（出場したことで）悪化したとは思わない。先頭打者として打席に立って、四球を選んで出塁してくれた。彼を評価している」と賛辞を惜しまなかった。スイング後に顔をしかめる場面もあったが「私が（大谷の出場を）検討することですら無駄なことだ。なぜなら、彼は明日も出場するからだ」と断言した。（Full-Count編集部）