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鷹・甲斐拓也がFA権行使を発表、育成入団から14年「1度きりの権利」…球団は残留条件提示

Full-Count / 2024年11月13日 12時17分

球団事務所を訪れたソフトバンク・甲斐拓也【写真:飯田航平】

■FA申請期限の最終日に発表「大きな決断になる」

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手が13日、みずほPayPayドームを訪れ、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使すると明言。約15分の会談を終えると「FAを行使するという話をしました」と語った。

 三笠杉彦取締役GMらと約15分の会談を終えた甲斐は「日本シリーズが終わって1週間の期間で決めないといけないというなかで、考えてこういう結果になりました」。プロ14年目での取得に「FAを取ってからが一流のプロ野球選手だと思っていたので、自分が取ったことはうれしく思います」と思いを述べた。

 決断の背景として「1度きりの権利だと思いますし、ここまで野球をやってきて、自分の野球人生においてもこのタイミングだけなので。大きな決断になると思いますけど、色々な話を聞いてみたい」と説明した。

 今季は119試合に出場して打率.256、5本塁打、43打点。代名詞の“甲斐キャノン”を武器に、12日に発表されたゴールデン・グラブ賞では、2年ぶり7度目の受賞に輝いた。

 甲斐は大分・楊志館高から2011年に育成ドラフト6位で入団。2013年に支配下登録されると、2017年から正捕手の座をつかみ、同年から7年連続でゴールデン・グラブ賞に選ばれた。2018年の広島との日本シリーズでは6連続盗塁阻止を記録し、シリーズMVPを受賞。2021年には143試合フル出場を果たすなど、チームの屋台骨を支えてきた。

 ソフトバンクだけでなく、野球日本代表「侍ジャパン」でも活躍。2019年は第2回プレミア12、2021年は東京五輪で金メダル、2023年には第5回WBCで優勝を経験した。移籍前提のFA行使というわけではなく、球団からは契約更新の条件も提示された。「ホークスにもいい提案をしていただいたので、これからしっかり考えて。他球団の話があれば聞きたいと思っています」と明かした。

 11日に球団事務所を訪れた際は「しっかり考えたいなと思います」「色々考えてからですね」などと語っていたが、最終的にFA権行使を決断した。(Full-Count編集部)

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