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1軍未登板で戦力外、1桁背番号“剥奪” 侍Jで世界一&53登板飛躍も…3年目ドラ1の明暗

Full-Count / 2024年11月4日 16時7分

巨人・大勢、ソフトバンク・風間球打、広島・黒原拓未(左から)【写真:矢口亨、福谷佑介】

■ソフトバンクは2021年1位の風間球打に来季の契約を結ばない旨を通告

 ソフトバンクは4日、風間球打投手に来季の契約を結ばない旨を通告したと発表した。2021年ドラフト1位でノースアジア大明桜高から入団した右腕だが、プロ3年間で1軍出場なし。ここでは同年1位で入団した12人の現在地を見てみる。

 風間と同じ高卒入団は、ほかに5人。日本ハムの達孝太投手は2022年に1軍デビュー。今季は1登板で待望のプロ初勝利を挙げた。DeNAの小園健太投手は、今季初登板初先発果たすも2回2/3を投げ5失点のほろ苦デビュー。結局この1登板のみに終わり、防御率は16.88となっている。阪神の森木大智投手は2022年に2試合に登板も2敗を喫した。今季は2軍で21試合の登板だった。

 楽天の吉野創士外野手は1軍出場なし。3日には背番号が「9」から「78」に変更となることが発表されており、正念場と言える。ロッテの松川虎生捕手は史上3人目の高卒新人捕手開幕スタメンを掴むなど、2022年に76試合に出場。佐々木朗希投手をリードし完全試合も成し遂げた。しかし昨季は9試合、今季はわずか2試合と出場機会が激減した。

 続いて大卒選手が6人。巨人の大勢投手は1年目に37セーブを挙げてセ・リーグの新人王に輝くと、巨人の守護神として君臨し、今季も29セーブをマークしてリーグ優勝に貢献した。昨春には侍ジャパンの一員としてWBC優勝を成し遂げた。広島の黒原拓未投手は1年目から12試合に登板。昨季は5試合と減少するも、今季は53登板で4勝3敗3ホールド、防御率2.11と飛躍の1年となった。

 西武の隅田知一郎投手はルーキーイヤーこそ防御率3.75ながら1勝10敗に終わったが、昨年と今年は2年連続9勝(いずれも10敗)。来季は先発陣の柱としての期待が懸かる。オリックスの椋木蓮投手は2022年にプロ初勝利を含む2勝も、同年9月にトミー・ジョン手術を受けたことを発表。戦力外通告を受け2023年から育成契約となった。今年3月に支配下復帰し、10試合に登板した。

 ヤクルトの山下輝投手は度重なる怪我に泣き、2022年に2試合に登板したのみ。188センチの大型左腕は、今季2軍でも19試合で防御率5.89に終わった。中日のブライト健太外野手は2023年に33試合に出場。今季は35試合ながらプロ初本塁打を含む2発を放ち、長距離砲としての覚醒が待たれる。“ドラ1”としての大きな期待を背負う12人は、それぞれの道を進んでいる。(Full-Count編集部)

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