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「気が散る」の声続出も…侍戦士にない20秒の不安 メジャーより細かい計測も「忘れてました」

Full-Count / 2024年11月11日 8時10分

10日のチェコ戦で9回に登板した侍ジャパンの中日・清水達也【写真:小林靖】

■プレミア12でピッチクロックが導入…強化試合では0.1秒単位で表示

 目まぐるしく動く時間表示も選手たちには問題なかったようだ。10日に行われた「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs チェコ」で野球日本代表「侍ジャパン」は9-0で完封勝利した。2日間で失点はわずかに1。今大会で導入されているピッチクロックも気にしなかった。

 ピッチクロックは昨年からメジャーリーグで時間短縮を目的として導入された。今大会は走者なしの場合のみ20秒の制限がある。走者ありで18秒、なしで15秒となっているMLBほど厳しくはない。

 一方でバンテリンドームのタイマー表示は0.1秒単位となっている。1秒単位で表示されるメジャーリーグ以上に細かく数字が目まぐるしく動き、SNSでは「気が散る」といった指摘もあった。一方で、選手たちに動揺するそぶりは全くなかった。

 この日、侍ジャパン初登板を果たした鈴木昭汰投手(ロッテ)は「気にしなかったですね」とあっさり。宮崎で行われた合宿ではピッチクロックを設定して練習はしていたが、「普通の感覚で投げていて意外とそんなに(制限に)かからないなと。見ないようにしていました」と全く問題視していなかった。最終回に登板した清水達也投手(中日)も「全く気にならなかったです。存在を忘れていました」と笑う。

 早川隆久投手(楽天)はピッチクロック対策の練習すら全く行わなかった。それでもこの日、先発し2回を投げ1安打無失点5奪三振の好投。メジャーとは違い、ピッチコムなしでサイン交換を行う。「サイン交換をもう少しスムーズにできるように。捕手とのコミュニケーションを取っていければ」と話した。

 グループリーグは6つの国と地域が総当たりで上位2チームが勝ち上がり、準決勝、決勝と戦う。国際試合ではボールやルール、練習時間など普段と異なる環境に苦戦することもあるが、ここまでピッチクロック違反はゼロ。万全の準備をして本戦を迎える。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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