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コリジョン導入で「武器がひとつ減った」 OB捕手が回顧…新ルールの“被害者”は「投手」

Full-Count / 2024年11月14日 19時14分

西武・外崎修汰(左)とソフトバンク・甲斐拓也【写真:荒川祐史】

■鶴岡慎也&林昌範と元NPB審判員がそれぞれの視点で語る「コリジョンルール」

「パーソル パ・リーグTV」の公式YouTubeチャンネルで公開中のオリジナル番組『P’s UPDATE』。この番組は、アップデートし続ける野球界の常識を、データを用いて有識者と議論し、野球観戦をより楽しいものにしていくことをコンセプトとしている。

 今月9日に配信した第4回はコリジョンルールがテーマ。ともに日本ハムでプレーしたOBの鶴岡慎也さんと林昌範さん、元NPB審判員の坂井遼太郎さんをゲストとして迎え、3者三様の視点から「コリジョンルール」を紐解く。

 本塁付近での危険な衝突を防ぐため、2016年7月22日から適用されているコリジョンルール。捕手は走者の走路を塞いではならず、「捕手にとって不利なルール」という印象が強いかもしれない。ブロックにより走者の生還を阻止していたという鶴岡さんも「自分の武器がひとつ減るような感じでしたね」と、新ルール導入時の動揺を振り返った。

 一方で、坂井さんは「もともと捕手を守るためにできたルール」と強調する。2016年以前、走者による捕手への危険なタックルが発生していたことから、選手会から「コリジョンルールを導入してほしい」という強い要望があったという。

 番組では、適用初年度や今季の試合映像を見ながら、コリジョンルールを詳しく解説。鶴岡さんと林さんは、走者が三塁にいる場面におけるバッテリーの配球や、代走を出すタイミングなど戦術面のポイントも指摘している。そして、元NPB審判員の坂井さんだからこそ語れる審判団の苦悩も。

 ルールの複雑さに、鶴岡さんは「難しいな」と捕手の立場から苦笑いを浮かべたが、林さんは「防御率も上がりますし、一番かわいそうなのはピッチャーだと思います」とコメント。捕手や走者ではなく、実は投手が最もルールの影響を受けていると指摘し、笑いを誘った。

 さらに、鶴岡さんがホームでの捕手の正しい立ち位置や、ルールを過剰に意識したことによる失敗も実演している。第5回は11月16日に公開され、テーマは捕手の「フレーミング」。同30日公開の第6回は「左投手のボーク」にフォーカスしている。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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