侍Jに9連敗…予選突破は絶望的 影響した“国内事情”、韓国記者が嘆き「差は大きい」
Full-Count / 2024年11月16日 8時58分
■韓国は2度のリードを守れず逆転負け…グループ突破絶望的
終盤に開いた差に嘆くしかなかった。韓国代表は15日、台湾・台北ドームで行われた「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」グループBで野球日本代表「侍ジャパン」に3-6で敗れた。2度のリードを守れず、日韓戦はトップチーム9連敗となった。韓国メディアは「まだ力の差は大きい」と分析した。
韓国は2回にホン・チャンギ外野手の適時打で先制。一度逆転を許すもパク・トンウォン捕手が4回に同点ソロ、5回にも隅田知一郎投手(西武)を捉え、2死三塁からユン・ドンヒ外野手の適時二塁打で再びリードした。しかし、その裏に3番手のクァク・ドギュが牧秀悟内野手(DeNA)に逆転の2点適時打を浴び、7回にも森下翔太外野手(阪神)に2ランを許した。
トップチームで韓国代表は2015年の第1回プレミア12以来侍ジャパンに勝利していない。2006年の第1回WBCでは2度日本代表を倒すなど、ライバルとして君臨したが、近年は差が開きつつある。韓国メディア「マイデイリー」の男性記者も「後半にリードを守れずに敗戦したのは残念」と厳しい表情を見せる。
同記者が感じたのは先発投手と4番の差。韓国はかつて“侍キラー”と呼ばれたエース左腕、キム・グァンヒョンや巨人などで活躍したイ・スンヨプ、ソフトバンクなどでプレーしたイ・デホら、圧倒的なエースと4番が存在した。一方で、今回の韓国代表は「先発陣が弱体化していて、日本の方がより豊富です」。最終的には8人を注ぎ込むブルペンデーとなった。
主砲不在も重くのしかかった。「韓国は4番バッターの悩みが大きい。4番がいないんです」。3番にはKBOで38本塁打&40盗塁を記録したキム・ドヨンが座ったが、KBOで26本塁打をマークしたカン・ベクホ外野手は基礎軍事訓練で不在。他にもポスティングでメジャー挑戦を目指すキム・ヘソン内野手も兵役で辞退した。他にもアジアチャンピオンシップで4番を務めたノ・シファン内野手も怪我で不在。「一発のある選手がいれば……大きな力になったと思います」。
「もちろん、スポーツにたらればはないので、その選手たちが必ず良い成績を出すとは限りません」。そう記者は話すが、韓国はチャイニーズ・タイペイ、日本に敗れグループB突破は絶望的。「(スーパーラウンドが行われる)日本に行くのは厳しいかもしれませんね」。そう肩を落とすしかなかった。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
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