イチロー氏が高校生指導 県内随一の進学校…“吸収力”に驚き「インパクトありました」
Full-Count / 2024年11月17日 17時37分
■2週連続での指導…5年間で10校目
マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が、16日から2日間にわたり岐阜高で指導にあたった。大阪・大冠高に続いて2週連続の指導で、2020年からこれで10校目となった。
岐阜高は県内トップクラスの進学校で、創立151年目を迎えた。野球部は過去には選抜、夏の甲子園にそれぞれ3回ずつ出場。春は1978年、夏は1954年が最後で、今春、夏の岐阜大会ではともにベスト8だった。今回は後輩を思うOBからの手紙がきっかけだった。
イチロー氏は1日目、「県内トップの進学校ですよね。僕は勉強がやりかったけど、(野球に専念して)できなかった人なので、羨ましくもある。先ほど、校長先生ともお話をして、野球を通じて人格形成をする、そういう教育方針だと伺っています。甲子園という目標を持っていますけど、その先の人生がもっと大事。国を引っ張っていく人材がいるかもしれない。そう(野球の技術)じゃないことも学んでくれるとうれしいです」と生徒たちにあいさつした。
1日目はキャッチボールやトスバッティング、ノックなどをこなした。フリー打撃では計65スイングを披露し、部員もじっくり見守った。「(軸足は)開かないようにキープしたい。外にいかないように(開かないように)下半身でコントロールする」と打撃の意識を説明する場面もあった。
2日目は走塁練習でリードやベースの踏み方などの手本を見せ、その後は選手のティー打撃を見守った。指導を終えたイチロー氏は、「(言うことが)何もない、って言ってもいいくらい、みんなの反応がいいなと思った。特に今日の走塁。今までのチームで、ここまであの形をスムーズにできたことはないと思う。みんなが一番。びっくりしました」と進学校の部員たちの“吸収力”に驚愕していた。
「甲子園を目指すけど、がんばってほしい。期待しています、でも、その先をもっと期待したいと思える。社会に出て、社会を引っ張っていく人材だろうとすごく思いました」「僕にとってもすごく刺激が強い。高校生を見る目がみんなに会って、変わるかも、それぐらいインパクトがありました」と、2日間を振り返った。
2020年2月に「学生野球資格回復制度」の認定を受けたイチロー氏は同年12月、教職員と草野球で対戦するなどの交流があった縁で、3日間にわたって非常勤コーチとして智弁和歌山を指導。同校は、翌2021年夏の甲子園で優勝を果たした。昨年は旭川東(北海道)、宮古(沖縄)を指導していた。(Full-Count編集部)
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