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大谷翔平、3度目MVPの“真の価値” DH史上初、2人目偉業も…球界を超えた高み

Full-Count / 2024年11月23日 7時20分

ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

■シーズン“15冠”達成…両リーグMVPは史上2人目

 ドジャース・大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、全米野球記者協会(BBWAA)が選出する今季ナ・リーグの最優秀選手(MVP)を受賞した。自身2年連続3度目の選出。3度の受賞は歴代2位タイとなった。球界にとっても歴史的な日となったが、その価値はスポーツ界全体に広げても異次元の領域にある。

 大谷は昨年12月に10年総額7億ドル(約1061億円)でドジャースに移籍。レギュラーシーズン159試合に出場し、54本塁打と130打点で2冠を手にした。さらに、史上6人目の「40本塁打-40盗塁」を通過点に前人未到の「50-50」も達成。MLB公式のHPに記載されているスタッツだけを見ても、134得点、54本塁打、130打点、出塁率.390、長打率.646、OPS1.036、99長打、411塁打、ISO(長打率-打率).336、本塁打率11.78の10部門でリーグ1位だった。

 シーズン中には週間MVPを4回、月間MVP1回(9月)を獲得。さらに老舗スポーツメディア「スポーティング・ニューズ」選出の年間最優秀選手、選手会選出のナ・リーグ最優秀野手、正力松太郎賞特別賞、卓越した打者をファン投票などで選出する「ハンク・アーロン賞」、最も活躍した指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」、今季活躍した選手をファン投票などで選ぶ「オールMLBチーム」の「ファーストチーム」DH部門にも選出され、今回のMVPで実に“15冠”となった。

 さらに歴史的文脈を掘り下げると、MVP受賞の意義がより浮き彫りになる。1973年にア・リーグで指名打者制度(DH)が導入されたが、フルタイムのDHでMVPに選ばれた選手は皆無だった。「守備に就いていない」という理由で“減点”され、史上最高のDHとして殿堂入りもしているデビッド・オルティスも、2005年は47本塁打、リーグ1位の148打点を記録したが、投票2位に終わった。大谷にも同様の批判の声は一部であったが、圧倒的な成績で逆風を一蹴してみせた。

 また、ア・ナ両リーグでの受賞はフランク・ロビンソン(1961年レッズ、1966年オリオールズ)以来2人目、リーグをまたいだ2年連続の受賞は初となった。さらに大谷は、MVPに選ばれた年(2021、2023、2024年)はいずれも満票。複数回で満票受賞した選手は過去におらず、3度目も前人未到の領域となっている。

 加えて、米スポーツのデータやニュースを提供する「オプタ・スタッツ」によると、米四大スポーツ(MLB、NFL、NBA、NHL)全体を見ても、満票MVPを2度以上した選手は皆無という。2021年に二刀流としての才能が完全開花し、ここ4年間で3度のMVPに戴冠。誰の目にも明らかな“圧倒的支持”を受けたことで、その功績がさらに光り輝くものになっている。(Full-Count編集部)

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