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年俸大幅減…イケメン32歳の苦悩「ラスト1年にならないように」 求める「怪我した意味」

Full-Count / 2024年11月27日 10時15分

契約更改交渉に臨んだ西武・森脇亮介【写真:宮脇広久】

■貴重な中継ぎ「右上腕動脈閉塞症」で昨年8月に手術

 育成契約から支配下復帰を目指す西武・森脇亮介投手が26日、球団事務所で契約更改交渉に臨み、1600万円減の年俸2000万円でサインした(金額は推定)。交渉に当たった広池浩司球団副本部長(来年1月1日付で球団本部長に就任)は「背番号28を空けて待つ」と熱いメッセージを送った。

「来年ダメなら、なかなかもう、一区切りに近い状態になるのではないかと思うので……。ラスト1年にならないように、捲土重来じゃないですけど、また活躍できるように頑張りたいと思います」。32歳の右腕は言葉を慎重に選びつつ、危機感を漂わせた。

 変則的なフォームから繰り出すストレート、落差の大きいフォーク、カーブなどを武器に、貴重な中継ぎとしてプロ2年目の2020年から3年連続で40試合以上に登板。チームきってのイケメンで人気もあった。昨年も夏までに31試合に登板し、防御率1.95と好調だったが、7月14日に出場選手登録が抹消され「右上腕動脈閉塞症」と診断されたことが発表された。8月に手術を受け、オフには育成選手として再契約。背番号はプロ入りから5年間付けた「28」から「127」に変わった。

 リハビリを重ね、今年7月3日にはベルーナドームで行われたイースタン・リーグの日本ハム戦で実戦復帰。今季2軍で登板2試合、計1イニングを投げ、1安打3四死球2失点(自責点0)の数字が残った。「怪我をした意味というか、怪我をしたからこそ、ここまでやれたとか、こういうことができるようになったと思えるように頑張ってきました」と振り返る。

 今オフは「僕は変化球を注目されがちですが、それもストレートありきなので、まずはもう一度、カウントを取れて勝負もできるストレートをつくれるように、やっているところです」と言う。

 広池球団副本部長は「森脇はだいぶスピードが戻ってきていて、かなり抑えられるレベルに近づいてきています。ウチには、ああいうタイプは少ない。しっかりフォークを投げられて、アクセントが効く中継ぎ投手だと思っています」と評し、今季空いたままだった背番号28について「来年に関しては、空けて待ちたい。(支配下に)復帰してほしいと強く願っています」と言葉に力を込めた。

 京都・塔南高、日大、セガサミーを経た森脇は、2018年のドラフトで西武から6位指名された時点で、すでに26歳の遅咲きだった。ようやく袖を通したプロのユニホームを、簡単に手放しはしない。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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