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無名捕手→151km剛腕に“急成長” MLB投手も信頼…敏腕指導者の「想像超える」育成術

Full-Count / 2024年11月28日 7時5分

幕張総合高時代の早坂響(現ロッテ)【写真提供:産経新聞社】

■東京、千葉、大阪で「DIMENSIONING」を運営…北川雄介トレーナーが支持されるワケ

 野球人のパフォーマンスを最大限に発揮させる“スペシャリスト”が、話題を集めている。東京、千葉、大阪でトレーニング施設「DIMENSIONING」を運営する北川雄介さん。自身もスポーツトレーナーとして指導を行い、小学生・中学生のアマチュアからプロ野球選手まで多くの野球人を支えている。

 北川さんは千葉の強豪・八千代松陰高校で投手としてプレーし、筑波大に進学後はトレーナーとしての基礎を学んだ。大学卒業後は野球関連の会社に就職し、トレーナー業務を行うなかで知識を身に付け、26歳で独立を果たした。今年5月には東京都内に総工費3億円をかけ「DIMENSIONING Sports Center」をオープン。これまで、今永昇太投手(カブス)ら多くのプロ野球選手が、北川さんの施術を受けパフォーマンスを向上させている。

 その手腕が脚光を浴びたのはコロナ禍の2021年。YouTubeで球速アップに特化した動画を発信すると、これが大バズリ。その後も教え子たちがドラフト指名され、「すごいトレーナーがいる」と口コミで評判が広がっていった。時代とともに技術、理論が進化する中、ラプソードやトラックマンなどの計測機器による科学的なアプローチも後押しした。

「今はスピード、回転軸など全て数値化されている。評価するものがはっきりとしているのが今の時代。この時代でなければ、自分は評価されていないかもしれませんね。ただ、数値を上げるだけにこだわっているわけではないです。物理的なエラー動作は直していきますが、個々の体の状態は違うので、無理にスピードを上げると壊れる。その人の良さを消さないようにすることが大切だと思っています」


「DIMENSIONING」を運営する北川雄介氏【写真:編集部】

■2023年ドラフト4位でロッテに入団した早坂響投手を高校時代に指導

 身長、体重、体の使い方が全く同じ人間はいない。投げ方や打ち方も個々により思考は異なる。北川さんのアプローチはまず、選手と会話し感覚的な部分を互いに共有するところから始まる。「そこの解釈がズレていたり、間違った方向にいくのは良くない。論理的に無茶苦茶だけど、感覚的に凄い球を投げる人もいるんですよ(笑)。短所を潰すのではなく、長所をしっかり伸ばしていけば、野球は通用するスポーツ」と、型にはまった指導は行っていない。

 これまでの“教え子”のなかでも印象に残っているのが、2023年ドラフト4位でロッテに入団した早坂響投手。千葉・幕張総合高では2年秋に捕手から投手に転向し、北川さんの指導を受けると最速151キロをマークするまでに成長した。無名の存在から、プロ注目の投手になっていく姿は、誰もが驚いたという。

「最初は打者の後ろに投げるような子でした。結果が出せず、自信もなかった。それがプロ野球選手になれた。早坂君の両親も『本当に?』と半信半疑で(笑)。想像を超えていくところを見られるのがうれしいですよね。今後もそういった選手をサポートしていきたい」

 オフシーズンに入り、来年に向け準備を進める選手たちが「DIMENSIONING」に足を運ぶ。大忙しの日々だが、北川さんは充実した表情を見せる。「誰もがダメだろ? というところからきっかけを与えて。可能性を広げていきたいですね」。これからも、プロ、アマ問わず想像を超える選手の成長を後押しし、共に歩んでいく。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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