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鷹・4軍投手コーチにブラジル出身35歳が就任 異例の抜擢理由…GM言及「メリットがある」

Full-Count / 2024年12月12日 11時32分

就任会見に臨んだフェリペ・ナテル4軍投手コーチ【写真:竹村岳】

■社会人野球・ヤマハでは18年在籍…昨年からは投手コーチを兼任

 ソフトバンクは12日、みずほPayPayドーム内の球団事務所でフェリペ・ナテル4軍投手コーチの就任会見を行った。ナテル4軍投手コーチは「世界一を目指している球団の一員として戦えるチャンスをいただいたことに、素直に嬉しく思いました」と、通訳なしで日本語で意気込みを語った。

 ブラジル出身で2007年に社会人野球のヤマハに入社。今シーズンまで現役を18年続け、昨年からは投手コーチも兼任した。「自分、正直来るとは想定していなかったです。来たタイミングで、自分自身がまだ指導者として成長したい気持ちもあり、強い球団の一員として戦えることは成長に繋がると改めて考えて、嬉しい気持ちになりました」と笑顔を見せた。「自分自身、さらなる高みを目指したいと思いましたし、チャンスだと自分の中で強く感じたので、迷いなく引き受けることを決めました」と、入団理由を語った。

 また、会見に同席した三笠杉彦GMは「ホークスの若手育成に貢献してもらいたい。言葉の壁もないと聞いていますので、経験をもとに、彼らの日本での活躍に向けて相談役として、貢献してもらいたいと思っています」と期待を込めた。アマチュア球界から異例の抜擢となったが、三笠GMは「もともと、アマチュアでやられている方に能力の差があると思ってないです。むしろアマチュアの選手を根気強く指導をしてきた経験というのは、出来上がったプロの選手を育成するよりも大変な仕事だと思います」と言及した。

 続けて「プラス、我々は4軍制を敷いていて、たくさんの若い選手を抱えている状況の中、出来上がった選手を育てるだけではなくて、ポテンシャルはあるけど、1軍で活躍するにはステージを乗り越えていかないといけない選手をどう育成するかが鍵になる。アマチュアの経験を持った方に来ていただくことにメリットがあると思いました」と招聘の理由を明かした。

 ナテル4軍投手コーチは2022年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではブラジル代表として世界を相手に戦った経験もある。現在ソフトバンクにはキューバ出身のダリオ・サルディ投手、メキシコ出身のアレクサンダー・アルメンタ投手ら、将来を期待される中南米出身の若手選手が多い。若鷹たちの指導を担い、ファームからチームに貢献していく。(竹村岳 / Gaku Takemura)

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