ソトの1176億円契約は「メッツが後悔する可能性」 米起業家が指摘、大谷翔平との“違い”
Full-Count / 2024年12月15日 14時26分
■スポーツ史上最高額で後払いなし…日給2100万円の計算に
ヤンキースからFAとなったフアン・ソト外野手は、15年総額7億6500万ドル(約1176億万円)でメッツと契約を締結した。スポーツビジネス起業家のジョー・ポンプリアーノ氏のYouTube「ジョー・ポンプ・ショー」では「フアン・ソトの契約はなぜ悪い取引なのか」として、巨額契約を分析した。
ソトが結んだ契約は、ドジャースの大谷翔平投手が昨年12月に結んだ10年7億ドル(当時1014億円)を超え、スポーツ史上最高額を更新した。後払い契約は含まれていない。
ポンプリアーノ氏は「(ソトの)オプトアウト権を無効にする場合の(チーム側からの)支払いも含めると、今後15年間で8億ドル(約1230億円)に及ぶかもしれない。これを客観的に見てみると、ソトはこれで年俸が5100万ドル(約78億円)になり、週給98万ドル(約1億5000万円)、日給14万ドル(約2100万円)、時給は6000ドル(約90万円)。1分あたり100ドル(約1万5300円)となる」と分析。
「だがメッツがヤンキースとの入札合戦に勝ったからといって、この契約で勝者になったということにはならない。ソトは(すでに)驚異的な選手だった上に、このようなスーパースターが20代でFAになることはあまり無いが、この契約はMLBのどのフロント陣の試算よりも高額になり、メッツが後悔する可能性があることは歴史が物語っている」と指摘した。
大谷の契約と比較し、「メッツファンは、この契約が非常に理にかなっているというだろう。なぜならオオタニよりも6500万ドル(約100億円)高いだけで期間も5年長いからだ」。しかし大谷は契約の97%が後払いとなっているだけに「現在の実質的な価値は4億6000万ドル(約707億円)になる一方で、ソトの契約は全く後払い分がない。現在の価値は、オオタニのそれよりおよそ3億ドル(約461億円)上となる。それにオオタニの契約は元が取れる」と、チケット代の値上げやグッズ売上増、スポンサー契約などにも言及した。
「ソトはものすごい選手だが、彼がメッツでプレーすることになるからと言って海外のブランドがメッツのスポンサーになりたいと列をなすわけではない。そしてソトに7億6500万ドルの価値があると認めるMLB幹部を見つけるのは難しいだろう」とポンプリアーノ氏。“天才”は、金額に見合うだけの活躍を見せるのか注目される。(Full-Count編集部)
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