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大谷加入後に突然の解雇→電撃復帰で見届けた世界一 「大変だった」ド軍番記者激動の1年

Full-Count / 2024年12月20日 6時47分

「ロサンゼルス・タイムズ」の記者・ジャック・ハリス氏【写真:川村虎大】

■2024年のドジャースを追ったLAタイムズのハリス記者の1年

 韓国で始まり、ニューヨークで世界一。大谷翔平、山本由伸両投手が加入し、今年はドジャースの1年だったと言っても過言ではないだろう。番記者たちも激動の1年。中でも、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」の若手記者、ジャック・ハリス氏にとっては忘れられぬ1年となった。

 1月23日(日本時間24日)。日米のMLBファンに激震が走った。LAタイムズが経費削減のために報道部門の20%以上にあたる115人を解雇。そのうちの1人がハリス記者だった。大谷、山本加入が決まってから約1か月後、キャンプイン直前に突然の通告だった。

 ハリス記者は2019年からLAタイムズでインターン生として記者生活をスタート。「ファンの橋渡し役的な存在になることができればクールだと思いました」。ドジャース番の補欠を務め、2021年にエンゼルス番として大谷をカバー。翌2022年からドジャース番になり3年目のシーズンを前に解雇された。

 米国では経営不振での解雇はよくあることだ。ましてや、紙が売れないと言われる時代で、若手社員から順に“戦力外通告”を受けた。キャンプのために予約していたアリゾナのホテルをキャンセル。ただ、直後にドジャース番を務める予定だった社員が他社へ移籍。空きが出てわずか2週間後の2月4日(同5日)に電撃復帰が決まった。

「戻って来られるとは思っていませんでした。大変でしたが、結果的に全てうまくいってくれました」と振り返る。ドジャースは韓国開幕戦で大谷の元通訳の銀行詐欺が発覚するなど、大変なスタートを切った。しかし、シーズン序盤から首位を走り、最終的にはワールドシリーズ制覇。10月末までの長いシーズンを完走した。

 ハリス記者はドジャース番として、厳しくも公平な記事を書き続けた。ドジャースという大きなチームを担当するというのは読者の数や注目度も桁違い。「大きな期待を背負って、多くの素晴らしい選手が揃ったチームですから、面白い話が多くでてきます。小さいことでも、このチームなので、ピックアップすることができます。毎日重要なことが起きているので、読者に伝え、彼らが(何かしらの)結論に達することができるように心がけています」と明かす。

 ドジャースは2025年にカブスと日本で開幕戦を戦う。ハリス記者も取材で初来日する予定だ。「楽しい仕事ですし、同時に私にとって挑戦でもあります」。どん底も世界一も知った27歳。来季もドジャース番として本気で選手と向き合う。(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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