10年で支配下半分…苦戦する鷹のドラ1 巨大戦力で厳しい立場、タイトルゼロの現実
Full-Count / 2024年12月23日 8時41分
■2021年1位の風間球打が戦力外→育成再出発
ソフトバンクのドラフト1位が苦しんでいる。今オフ、2021年の1位、風間球打投手が戦力外通告を受け、育成契約となった。ノースアジア大明桜高から最速157キロ右腕として期待されていたが、3年間で1軍登録ゼロだった。
FAで巨人へ移籍した甲斐拓也捕手やメッツの千賀滉大投手ら育成出身選手の活躍が目覚ましいが、巨大戦力を誇るチームで“ドラ1”が続々と姿を消している。風間は3年間で1軍登録はゼロ。背番号「1」を背負ったが、怪我にも泣き、育成で再出発となった。
直近10年間を見てみると、2014年の松本裕樹投手は今季50試合に登板、4年連続30試合以上に登板しており中継ぎ陣を支えているが、半数の5人がソフトバンクの支配下ではなくなっている。2015年の高橋純平投手は、2019年に中継ぎとして45試合に登板も2023年限りで戦力外となり、現役引退を決めた。
2016年の田中正義投手は近藤健介外野手の人的補償で日本ハムへ。移籍1年目から47登板で25セーブと飛躍を遂げると、今季も53試合に登板し、20セーブ、16ホールドをマークした。2017年の吉住晴斗投手は1軍登板できずに2020年オフに育成契約に。2021年に支配下復帰は叶わず戦力外となり、現役引退を表明した。2018年の甲斐野央投手は山川穂高内野手の人的補償で西武へ。今季は怪我もあり19試合に終わった。
2019年の佐藤直樹外野手は、2023年に41試合の出場も打率.169でオフに戦力外通告を受けた。育成として再出発した今季は柳田悠岐外野手の負傷もあり6月に支配下登録に復帰したが、44試合で打率.190に留まった。2020年の井上朋也内野手は2023年に15試合に出場しプロ初本塁打もマークしたが、今季は5試合で安打はなかった。
2022年のイヒネ・イツア内野手、2023年の前田悠伍投手は今後の活躍が期待されている。ただ、10年間でタイトル獲得者はゼロ。期待されて入っている一方で、厳しい立場の選手が多くなっている。(Full-Count編集部)
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