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1次選考で“異例内定”「取られたくない」 元プロ息子も…ロッテジュニアが誇る有望二遊間

Full-Count / 2024年12月23日 7時5分

千葉ロッテジュニアの石井大翔【写真:上野明洸】

■千葉ロッテジュニアで存在感…身長168センチと大きな体格の石井大翔

 26日に開幕する「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2024 〜第20回記念大会〜」に出場する千葉ロッテマリーンズジュニアは、800人の応募から16人の精鋭小学生が選ばれた。塀内久雄監督は「守備力が非常に高いチーム」と語る。中でも二遊間のチームの快進撃を支える。

 遊撃を守る副キャプテンの石井大翔(いしい・はると)内野手(6年=都賀の台レッドウィングス)は、1次選考で獲得が決まったポテンシャルの持ち主。塀内監督は「あれだけの体なので目立っていましたし、キャッチボールの時から凄いボールを投げていましたし、遠投もね。ちょっと他に取られたくないなと思いまして」と話す。50メートル走、遠投、素振り、ボール回しを見る1次選考で、内定が決まった。塀内監督も「私がやってきた中では初めてです」と、異例の決定だった。

 石井くんは身長168センチ、体重59キロとチームではひと際大きな体で、現在も成長中。遊佐華好マネジャーも「セレクションの時よりも大きくなっています」と目を見開く。本人も「守備と肩の強さは自信があります」ときっぱり。他球団のセレクションでは遠投60メートル以上という条件を設けるチームもあるなか、石井くんは選考会で遠投84メートルを記録した“超強肩”の持ち主だ。投手としてマウンドに上がれば最速119キロを投じる。

 中学生相手の試合では、三塁手が弾いて三遊間に転がった打球に反応し、難しい体勢から一塁へ矢のようなノーバウンド送球。ギリギリのタイミングでセーフにはなったが、淀みない身のこなしを披露してみせた。中学3年生が中心となる侍ジャパンU-15代表の選考応募条件が80メートル以上ということを見ても、ボールの違いこそあれど小学生離れした肩を持っていることが分かる。


二遊間を担う梶原大誠(左)と石井【写真:上野明洸】

■キャプテンの梶原は元プロ野球選手の父を持つ

 キャプテンで二塁を守る梶原大誠(かじわら・たいせい)内野手(6年=旗の台クラブ)は、阪神でプレーした梶原康司氏を父に持つ。軽快な守備が持ち味で、守備力を重視するセレクションを勝ち抜き、「1番・二塁」を務めている。

 指揮官は「あの守備力なら二遊間どっちでも任せられそうだなと。声もしっかり出せますし、チームをまとめてくれそうだなとキャプテンに選びました」。梶原くんは「守備が強みなので、全力でアピールしました。初めてのキャプテンなので、みんなをまとめるのは大変です」と話す。

「家が狭いので……」と苦笑いする梶原くんの日課は、毎日の素振りだ。回数は決めることなく、「自分が満足するまで」振り込む。憧れの選手に挙げたのは、落合博満氏。中日監督時代にも梶原くんはまだ生まれておらず、ゲームでその能力を知った。「将来はプロで3冠王が獲りたいんですけど。それを3回も獲っている人だとお父さんに教えてもらいました」。同じ右打ちのレジェンドの背中を追いかける。

 2010年以来となるジュニアトーナメント制覇へ、チームを引っ張る二遊間に注目だ。(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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