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イチロー氏、現代野球に警鐘 松井秀喜氏も同調…“メジャー最先端”に危惧「ある意味で洗脳」

Full-Count / 2024年12月24日 0時56分

情熱大陸で共演したイチロー氏(左)と松井秀喜氏【写真提供:TBS】

■TBS系「情熱大陸」でイチロー氏と松井秀喜氏の対談が実現

 マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が23日に放送された「情熱大陸 イチロー 2夜連続スペシャル」(MBS/TBS系)の後編に登場。ヤンキースGM特別アドバイザーの松井秀喜氏との対談で、データ重視の近代野球に言及した。

 松井氏から「今のメジャーの試合みて、ストレス溜まりませんか?」と問われたイチロー氏は「溜まる溜まる。めちゃめちゃ溜まるよ」と即答。松井氏も「ですよね」と同意した。イチロー氏は「まあ、退屈な野球」と続けると、松井氏も「打順の意味とか薄れちゃっていますよね」。この言葉にイチロー氏も頷きながら「それぞれの役割みたいのがまったくないもんね。恐いのは日本が何年遅れかでそれを追っていくので、危ないよね。この流れは」と危惧した。

 2人が語っていたのはメジャーで主流となっているデータ重視の野球。イチロー氏は別シーンでの単独インタビューで「すべてデータで管理。それを追求していく。必要なときにオンにすればいいけど、常にある状態。見える(近い)とこにあるので。頭を全然使っていない。まさしくメジャーの野球がそうなっていて」と“データ依存”を指摘。「感性」が失われると語り「とにかく見えるものしか評価しないというのは危険ですね」と語った。

 イチロー氏は対談で、メジャーのデータ分析のスペシャリストについて「勉強ができる人たち」と表現すると、松井氏も「野球がそっちに支配されちゃっていますよね」とポツリ。イチロー氏は「目で見える情報をインプットして、そうなのかって。ある意味で洗脳されてしまっているよね。選手の気持ち、メンタルはデータに反映されないわけで。目に見えないことで大事なことはいっぱいあるのにな、って。でもみんなそれ(データ重視)をやるから、そこの勝負みたいになっちゃって」と物足りなさを語っていた。(Full-Count編集部)

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