イチロー氏も満票殿堂入りは難しい? “支持率”わずか45%…米記者まさかの調査結果
Full-Count / 2024年12月24日 13時15分
■MLB公式サイトが専門家55人にアンケート
2025年の米野球殿堂入りが確実視されている、マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏。焦点は満票での殿堂入りを果たせるか否か、となっているが、MLB公式サイトは55人の専門家のうち30人が「できない」と答えていると報じた。
MLB公式サイトのポール・カセラ記者が23日(日本時間24日)に「イチローは満票で殿堂入りできる? 専門家はこう言う……」のタイトルで記事を公開。記事では「2025年1月21日(同22日)に殿堂入り選手が発表されるとき、イチロー・スズキの選出を疑う人の声は少ない。問題は、史上2人目の満票を獲得できるかという点だ」と伝えている。
さらに記事では、私たちはMLB公式サイトに所属する55人の専門家(記者)にアンケートを実施した。そして、(意見の)割れる結果になった。(アンケートの)質問はスズキが満票殿堂入りに“値する”? ではなく、BBWAA(全米野球記者協会)の記者の投票(結果)を予想してもらった、としている。
その結果は満票を獲得できるが25票、獲得できないが30票だった。カセラ記者は「大半の投票者は満票を獲得しないと予想した。でも、スズキはリベラ氏と(一緒の満票組に)入れるという議論もある。マリナーズのレジェンドは野球史に残るヒットメーカーで、27歳までMLBでプレーしていなかったのにも関わらず(MLB通算)3000本安打を達成したのだ」と、イチロー氏の功績を讃え、満票の可能性は十分にあるとの私見を述べている。
米野球殿堂入りは、メジャーで10年以上プレーした選手が引退から5年で資格を得る。全米野球記者協会に10年以上連続で所属する記者による投票で決定。有資格者から最大10人まで投票でき、全投票数の75パーセント以上を集めると、殿堂入りとなる。
過去に満票で選出されたのは、2019年のマリアノ・リベラ氏のみ。デレク・ジーター氏は1票、ケン・グリフィーJr.氏は3票足りずに栄誉を逃した。イチロー氏が満票となれば、野手史上初の快挙となる。殿堂入り投票のトラッキングサイト「Baseball Hall of Fame Vote Tracker」によれば、現時点で37人の投票結果が明らかになっており、イチロー氏は候補者でただ一人の100%を継続しているが、開票率は9.5%だけにまだ“油断”はできない状況だ。(Full-Count編集部)
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