169億円も打率.262&2HR 不発の“韓国のイチロー”に米記者は後悔「首位打者になると…」
Full-Count / 2024年12月28日 14時31分
■5月に左肩脱臼→手術を受けて37試合で打率.262、2HR、OPS.641
“期待外れ”の1年となった。ジャイアンツの李政厚(イ・ジョンフ)外野手は6年1億1300万ドル(約169億5000万円)のアジア人野手最高額でメジャーに移籍したが、故障もあって37試合で打率.262、OPS.641と結果を残せず。韓国メディアは、MLB公式の記事を引用する形で今季を振り返っている。
韓国のイチローと呼ばれ中日で活躍した李鍾範(イ・ジョンボム)氏を父に持ち、愛知県名古屋市で生まれた。2022年はKBO(韓国プロ野球)で打率.349を残して首位打者を獲得。昨年12月にポスティングシステムを利用して移籍した。出足は快調だったが、5月13日(日本時間14日)のレッズ戦で守備の際に外野フェンスに激突。左肩を脱臼して離脱し、その後は手術を受けて1年を終えた。
MLB公式は26日(同27日)、「私たちの2024年のベスト&ワーストの予想を振り返る」と題した記事を寄稿。各記者たちが回顧する中で、ブライアン・マーフィー記者は「ひとつ後悔すること:コウダイ・センガ――ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補(最有力)」としてメッツの千賀滉大投手をあげつつ、イ・ジョンフの“大外れ”を嘆いた。
同記者は「私の予想のいくつかは完全に外れた。イ・ジョンフが首位打者に? ロバート・スティーブンソンがセーブ王に? 少なくともこれらの予想はまだ開幕日まではもっともらしかった」と語りつつも、「逆にこれは、ほとんど直ちに無効になった」と“スカった”ことを告白。千賀は開幕前に右肩を負傷し、シーズン登板は1試合、エンゼルスのスティーブンソンは3年契約早々にトミー・ジョン手術を受けて全休と、イ・ジョンフともども完全に予想を外している。
韓国メディア「OSEN」は「『イ・ジョンフの首位打者の予想、完全に外れた』 MLB.com」と題した記事で同記者の話を紹介した。また、“韓国の至宝”が帰国後に応じたインタビューの談話も掲載し、26歳は「メジャーでやるには多くが不足していることを感じた」「この冬にもっと一所懸命に準備しなければならない」と、決意を語ったことも明かしている。果たして来季こそ、契約に見合うような活躍を見せることができるうだろうか。(Full-Count編集部)
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