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競争激化で…安泰ではない“燕の顔” 10年ぶりFA補強で生まれた厚み、充実の内野陣

Full-Count / 2024年12月29日 8時30分

ヤクルトに入団した茂木栄五郎(左)とヤクルト・山田哲人【写真:町田利衣、小池義弘】

■楽天から茂木が加入で激化する競争、抑え候補の助っ人も加入

 ヤクルトは2024年、62勝77敗4分けで2年連続5位に沈んだ。このオフは、楽天から国内FA権を行使した茂木栄五郎内野手を獲得。リーグ2位の506得点をマークした攻撃陣に実績十分の30歳が厚みを加える一方、あおりを受ける選手も出てきそうだ。

 茂木は2024年、代打を中心に46試合出場で打率.265、1本塁打、8打点だったが、9年間で通算781試合に出場し、746安打、75本塁打、291打点を記録している。ヤクルトが国内FA権を行使した選手を獲得したのは。2014年オフの大引啓次内野手(日本ハム)と成瀬善久投手(ロッテ)以来10年ぶりとなる。

 山田哲人内野手は2025年に33歳となり、村上宗隆内野手も同年オフにポスティングシステムでメジャー移籍を目指すことが確実。力強い打撃に加え、内野の全ポジションを守れる茂木は攻守で大きな存在になる一方、その影響を受ける選手も出てくる。

 ホセ・オスナ、山田、村上、長岡秀樹の内野レギュラー陣は不動だろう。ただ、3度トリプルスリーを達成するなどチームの顔である山田も安心できない。近年は怪我で離脱することが増え、2024年は110試合で打率.226、14本塁打、39打点。2025年も状態が上がらなければ、安泰とはいかないだろう。また、武岡龍世、北村拓己、赤羽由紘らバックアップ内野陣の出場機会にも影響が出てくるとみられる。

 2024年のチーム防御率がリーグワーストの3.64だった投手陣では、先発候補のピーター・ランバート投手、守護神候補のマイク・バウマン投手を獲得。現役ドラフトでは広島から実績ある矢崎拓也投手が加入、巨人を戦力外になった鈴木康平投手、ソフトバンク戦力外の佐藤琢磨投手を育成で加えた。2024年は抑えが固定できず、2年連続5位の一因となっており、最速159キロ右腕のバウマンが最終回にはまれば、安定した戦いが期待できそうだ。

 その場合、田口麗斗投手はあおりを受けそうだ。2023年に33セーブも2024年は7セーブに終わった。貴重な救援左腕であり、クローザー復帰、もしくは以前のように中継ぎで輝きを取り戻せるかが巻き返しの鍵を握っている。(Full-Count編集部)

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