痛すぎる守護神流出、MLB目指す左腕 “スカスカ”の中日支配下…待ったなしの補強
Full-Count / 2024年12月29日 20時0分
■3人引退、戦力外6人、外国人4人退団…投打の新助っ人獲得も
3年連続セ・リーグ最下位に沈んでいる中日は井上一樹新監督の下、再建に乗り出す。新外国人として左の大砲候補であるジェイソン・ボスラー内野手と大型左腕カイル・マラー投手が加入。巻き返しを期し、戦力の底上げを図っている。
ボスラーは2024年、マリナーズ傘下3Aで31本塁打、110打点をマーク。内外野を守れるユーティリティで、レギュラー不在の外野の一角や一塁での起用が考えられる。アスレチックスからFAとなった身長201センチのマラーはメジャー通算54試合4勝11敗、防御率5.90。150キロ超の直球とスライダーなどが武器で、先発の一角を期待される。
この2人の加入で支配下枠は「64」。ただ、先発ローテの一角を担ってきた小笠原慎之介投手がポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指しており、残り実質「7」と補強の余地は十分ある。
今オフは田島慎二投手、砂田毅樹投手、加藤翔平外野手が現役引退。中島宏之内野手ら6選手が戦力外となり、国内FA権を行使した福谷浩司投手が日本ハムへ移籍した。
支配下の外国人では、9年間在籍して通算1012安打を放ったダヤン・ビシエド内野手ら4選手が退団。特に、今季2度目の最多セーブを手にした最強守護神ライデル・マルティネス投手(巨人)が抜けた穴は大きい。今季はチーム打率.243でリーグ3位だったが、総得点373はリーグワーストと得点力不足も解消されていない。
ドラフト会議では4球団が競合した金丸夢斗投手(関大)ら6人を支配下で指名。今季チーム捕手最多の58試合に先発した木下拓哉捕手は国内FA権を行使したものの残留とプラス要素もある。それでも今季終了時点で上限の70人だった支配下選手はまだまだ余裕があり、打てる手はどんどん打つべき状況にある。2012年以降の13年間でAクラスは2度(2012年2位、2020年3位)と長く低迷が続く中日。現状打破へどんな補強を進めていくのか注目したい。(Full-Count編集部)
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