9億円捨てても…「最優先」だったド軍との再契約 貫いたチーム愛「金額ではなかった」

会見に出席したドジャースのテオスカー・ヘルナンデス【写真：Getty Images】

■T・ヘルナンデス「戻ってくるために自分のできることに全力」

　ドジャースは3日（日本時間4日）、テオスカー・ヘルナンデス外野手と3年6600万ドル（約104億円）で契約したことを正式発表した。球団公式YouTubeチャンネルが配信した会見では、チーム愛や再契約を決断した理由について話した。

　T・ヘルナンデスは「正直に言うと、FA前にはドジャースが（契約の）最優先だとはっきり伝えていたと思う。戻ってくる（再契約する）ために、自分のできることに全力を尽くすつもりだった。私にとって金額は問題ではなかった」と強い思いを口にする。

　さらに「他球団からあと500万ドル（約7億8千万円）か600万ドル（約9億4千万円）は（高く）もらえることもできた。でも、もし決断を迫られるような状況に置かれたら、この組織のあり方に惹かれて復帰を決断するだろう。家族や選手への待遇がその理由だ。私にとってはそれは何よりも重要なことだ」と明かした。

　移籍1年目の昨季、主軸として自己最多33本塁打を放ち、154試合出場、打率.272、99打点をマークした32歳。ポストシーズンでも16試合で打率.250、3本塁打、12打点を記録し、チームの4年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献した。お金よりもドジャース愛を貫いた再契約となった。（Full-Count編集部）